プレーオフ展望①　ラプターズｖｓウィザーズ

プレーオフ１回戦のプレビューってきついな。８試合もあるのに３日間しか作業できません。とりあえずイーストのトップシードから。

 

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〇シーズン中の対戦

ラプターズ２勝－２勝ウィザーズ

 

アップセットもありえる対戦です。というか全ての対戦がそうなのですが。

シーズン中は互角なのですが、直近はウォール抜きで１勝１敗です。ハイスコアでウィザーズ、ロースコアでラプターズです。

 

この対戦では試合展開に合わせて予想される事象を考えていきます。前半と後半でほぼ同じイメージです。

 

～過去記事～

なんとこの対戦カードなのに１回もゲームレポートしていませんでした。

ファンはラプターズ信じてる？

最強セカンドユニット

ウォールとビール

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①バランチューナスは圧倒するのか

 

バランチューナスとゴータット。互角のようでいて今季の内容はバランチューナスが圧倒します。ラプターズは特に１Ｑをバランチューナスで攻めていく傾向がありますが、１Ｑだとゴータットも元気なので対抗してきます。

 

〇バランチューナスの対ゴータット

ＦＧ１１／１８　３Ｐ３／３

 

今シーズンのＦＧ％は高いものの１２４ポゼッションで１８回しか打たれていないので、ゴータットがが守れているといえるし、バランチューナスにボールをもたせろ、とも言えます。なので、ラプターズがしつこくボールを回してインサイドを狙うのは重要です。

 

また、ウォール・ビール・ウーブレイあたりが豪快にドライブしてきてもバランチューナスがいるとシュート成功率は低くなります。合わせでゴータットやマヒンミはあまり確率がよくありません。なので勝負所でもバランチューナスを起用すべきなのですが、ラプターズはイバカやシアカムで何とかしようとします。

試合開始直後の攻防で圧倒すれば、後々バランチューナスを起用しやすくなります。それはラプターズに優位に働くはず。そうさせないためには、１Ｑにゴータットが抑えることです。

 

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②ビールｖｓデローザン

 

変な話ですが１Ｑ中盤から出てくるのがエース対決です。どちらもＰＧが中心だけどスコアリングはＳＧの担当です。

この勝負はおそらくビールが勝ちます。ミドルの精度とステップワークで上回るデローザンですが、ビールの方がキャッチ＆シュートが加わるため、得点に関しては優位に立つと思います。

 

ただし、逆に優位に立てないならば一気にラプターズペースです。オフェンスで上回ることがウィザーズが勝つ条件なので、ここで大差がつくと話になりません。

 

問題はデローザンから出てくるパスが効果的になっていることです。これはラプターズのすごみでもあります。フィニッシャーのビールとプレーメイカーのデローザン。後者が躍動するとラプターズの方が流れるようなオフェンスになります。１Ｑは特にパスしがちなデローザン。

 

一方でビールのドライブに対してボールウォッチャーになるウィザーズなので、そのパスをラプターズに狙われる可能性があります。ウィザーズはビールで上回りたい。ラプターズはビールを追い込むことでカウンターのチャンスが増える。

なお、直接のマッチアップはしません。ビールにはアヌノビー、デローザンにはポーターのはずです。

 

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③セカンドユニット

 

１Ｑ終わりから２Ｑ前半はベンチメンバーの出番です。

言わずとしれた最強セカンドユニットの登場はシーズン中であればウィザーズにとって悪夢です。しかし、舞台はプレーオフ。ウィザーズはセルティックス戦では、サトランスキー、ウーブレイ、ポーター、スコット、マヒンミという全体にサイズのあるラインナップを使ってきました。このユニットは非常に強力！個人が殆ど負けないので最強セカンドユニットといえど苦労するはずです。

 

とはいえ、逆にラプターズが負けるというのも考えにくい。あるとすると３Ｐが連続で決まる時くらいです。互角で推移していく中でディフェンスできっかけを掴み、アーリーオフェンスで一気にラッシュするのが狙いです。そしておそらくマヒンミ周辺を攻略していくはず。

 

高さと３Ｐのウィザーズをディフェンスからの速攻でラプターズが攻略します。

 

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④ウォールのボールムーブ

 

ケガから戻ってきたウォールはよりボールムーブを増やします。それはウーブレイとスコットには大きな影響がありました。

 

〇ウォールのパスからのシュート／平均

ウーブレイの３Ｐ　４４％／３４％

スコットの２Ｐ　７１％／５６％

 

シーズン通じて賞賛していたベンチの２人は次第に活躍しなくなっていきましたが、ウォールの復帰とともに大活躍です。その理由がよくわかる数字になりました。他の選手もよくなりますが、この２人は別格です。

両ウイングに広く構えるウーブレイは３Ｐとドライブをわかりやすく使うので、ディフェンスを引き離してくれるウォールの速いパスを求めていました。

オフボールで動いてシュートチャンスを作るスコットはウォールのタイミングを逃さないパスを必要としていました。ＦＧ７１％ってなんだよ！

 

セカンドユニットから繋がるウォールの時間に関してはラプターズは要注意です。そこまでに作ったリードをあっという間に追いつかれる可能性があります。特にスコットで得点が続き、ウーブレイの３Ｐでラッシュをかけてきます。

 

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⑤スモールラインナップ

 

最終的に勝負をわけるのは、スモールラインナップの戦いです。ラプターズがビックマンを使えば有利になると考えますが、これまでの傾向としては起用してきません。その場合、ウィザーズが優勢になるのではと考えます。ラインナップを観た時に全体的に大きいウィザーズに対し、小さいのがラプターズです。

 

これはサイズ的な問題というよりもガードのヴァンフリートとライトを起用して３ガードにするラプターズと、ウーブレイやスコットというウイングを増やすラプターズの違いです。それはまたウォールから全体がフィニッシュしていくウィザーズと、プレーメイカーを変えながらラウリー＆デローザンに打たせるラプターズの違いでもあります。

試合全体ではオプションが多いのはラプターズなのですが、クラッチ勝負になってくるとエースから展開するウィザーズの方がパターンが多いです。

 

〇３Ｐ

ラプターズ　３５．８％（１８）

ウィザーズ　３７．５％（４）

 

〇被３Ｐ

ラプターズ　３５．７％（１１）

ウィザーズ　３４．９％（６）

 

どこかで爆発するであろう３Ｐ。決めるのも止めるのも上なのがウィザーズです。その代わりラプターズは３Ｐを打たせない能力が高いです。

 

〇被３Ｐアテンプト

ラプターズ　２５．０本（２）

ウィザーズ　２９．２本（１４）

なので最後はラウリーがウォールを止められるかの勝負になります。それは正直ウォールのコンディション次第なので予想できません。

レブロンに破壊されたように個人で突破してくる選手が嫌いなラプターズ。しかし相手はケガ明けのウォールです。これを止めなければ苦しいラウリー。

 

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そんなわけで、イメージはこんな感じです。

 

・ウォールを中心にしたオフェンス力はウィザーズが上

・だからエース同士ならウィザーズが上回る

・しかし、ラプターズにはバランチューナスやセカンドユニットという細かい部分でリードを得ていくオプションが多い

・全体の連動性もラプターズが上でウィザーズ対策も多い

・ゲーム全体をみると常に先手をとれるのがラプターズ

・最後の勝負ではウィザーズの方が強いがラウリーが止める可能性がある

 

なので結局はラプターズの問題に戻ってきて、リードを守りに行くか、勝利を掴みに行くかで対応が変わってきます。それは

 

『自分達を信じられるか』

 

という部分が重要になります。ウォールやビールへの対策を考えるよりもセンターを起用してオフェンスで押し切った方が楽に勝てると考えています。守り始めるとウォールのボールムーブから３Ｐに沈められます。

そこまでにリードは得ているはずなので、守ろうとするか、攻めようとするか。

 

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とはいえ、ウィザーズがビハインドを負っていても必ず逆転する潜在能力を安定して発揮していれば８位なんて事はなかったわけです。誰だ、開幕前に２位と予想したのは。

 

７試合のうち４試合は逆転可能なパターンに持ち込めるウィザーズ

しかし４試合で必ず逆転するほどの安定感はないウィザーズ

 

ラプターズの勝利でお願いします。自分達を忘れないことで４連勝したらファイナルへの期待感も膨らみます。でも２回は負けそうと思われてしまうカルチャーがそこにあるのもラプターズ。

ウィザーズの３Ｐラッシュを耐え抜くことはラプターズには可能です。

 

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せっかくなので勝敗予想をコメント欄にどうぞ！

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