キャブスは本当にムダだけど、セルティックスはムダは言い過ぎだよね。
◉プレーオフで重要なこと
セルティックスについてプレーオフで重要になるのは3つです。
・ディフェンスが良い
・相手を攻略するのが好きでクラッチ力が高い
・対策を得点に反映させる
ディフェンスの良さについてはデータで書く意味はありますよね。
相手を攻略するってのはいくつかパターンがありますが、1番大きいのは弱点を突くこと。セルティックスはこれを頻繁にやるので、データ並べたところであまり価値がなかったりします。それは極端に強いクラッチ力を表現するのも難しいと言うことでもあります。
そして最後に対策を準備するチームです。それも点差に直接的に影響するやつです。ギャンブル的要素を含んだカウンターアタックみたいな感じですが、分析して確率を上げています。
例えば「AからBにパスが出る」というときに、対策って「Bを抑えてパスさせない」が普通なのですが、「パスカットする」というのがセルティックスの手法です。まぁカット出来なくてもフォローが早く高いディフェンス力でカバー出来ると踏んでいるわけですね。
そんなわけでセルティックスの強さを語ることは出来るけど、それをデータで示していくのは結構大変だし、何より相手次第だからプレーオフ前にやる意味ってあまりありません。
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◉ディフェンスの確認
〇ディフェンスレーティング 101.5(1)
リーグ最高のディフェンスチームです。クレージーなディフェンス力で個人を消してしまうジェイレン・ブラウンと1人で誰でも守るスマート、それから忘れてはいけないホーフォードがいます。ブラウンは頻繁に書くので割愛。
シーズン途中までのホーフォードはキャリアハイに近づく大活躍でした。3Pは43%とキャリアハイになったものの、後半になり失速しました。リバウンド数が9本を超えていた頃、チームはディフェンスリバウンド率がリーグ1位でした。
〇ディフェンスリバウンド率 78.4%(11)
しかし、リバウンドを確保できなくなったことで勝率は下がってしまいました。
とはいえ、スモールラインナップのセルティックスなので、むしろこの数字は誇れるものです。
〇被FG 44.0%(2)
〇被3P 33.9%(1)
シュートを外させる能力に優れたチームであり、リバウンドさえ抑えれば相手をトラブルに引き込めます。スティールやブロックが多いわけではないので、最後までプレッシャーを与えてタフショットを強いるのが特徴です。
非常に強力なディフェンスなのですが、少しだけ弱点がありました。
〇オン/オフコートレーティング
アーヴィング 103.8/99.7
モリス 104.8/99.6
それはアーヴィングとモリスの部分です。モリスが今でもベンチから出てくるのはこんな理由もあったりします。ユニットの問題だったりするので、これがイコール個人のディフェンス力ではないですし、特にアーヴィングはスリーガードで出場する時もあります。
このブログのコメント欄でアーヴィング不要論が語られるのは、こんな理由だったりします。ただ、忘れてはいけないのは昨季のセルティックスはオフェンスチームだったので、来年オフェンスにシフトする可能性は否定できません。
このディフェンスを破壊したチームは殆どありません。
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◉クラッチ力というより
ディフェンスレーティングが110を超えると3勝12敗なので、破壊されたら終わりですが、イーストのプレーオフチームではキャブスが1試合破壊したくらいで、殆ど崩壊しないのが強みです。
そしてブレイザーズと似ていると評したのは、ディフェンスで接戦に持ち込んでおいてクラッチ勝負で勝つからです。
〇レーティング差 +3.7(6)
大量失点することが少ないにも関わらず、セルティックスのレーティング差はシクサーズやジャズにも劣ります。勝率の割に低いのは接戦をものにしてきたからです。
シーズン序盤はアーヴィングのクラッチ力が話題になりました。時にホーフォードに渡すので止められない。
しかし、気がついたらラストプレーの選択ではロジアーが多くなり決めまくりました。
アーヴィングが離脱するとロジアーと思いきや、テイタムやモリスになりました。
そして3/28のジャズ戦ではブラウンがラストシュートを決めて勝ちました。
もはや誰が打ってくるのかわからないセルティックス
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〇アイソレーション 621回(6)
実はセルティックスはアイソレーションが多いチームです。それはアーヴィングがいるからに思えて実はそうではありません。
〇アイソレーション平均1回/試合以上の選手 6人(1)
アーヴィング、ロジアー、テイタム、モリス、スマート、ブラウン
6人もいるのはセルティックスだけです。だからチームオフェンスとみせかけた個人アタックと呼んでいます。
このあたりが相手を攻略するのが大好きなセルティックスらしさです。自分達の強みを活かしているようで、実はマッチアップで1番楽な相手をチョイスしていたりします。ケースバイケースですが。
それを示す最も良い例がジャズ戦のブラウンのラストシュートです。
https://youtu.be/kUh5iEMlatM
このプレーはブラウンが決めたのでそれっぽいのですが、実際によく見ていくとクラッチに強いと言われるロジアーとテイタムをコーナーにおいてスペーサーとして使っています。
ドライブを仕掛けるのはラーキンで、そこからオジェレイに打たせるパスが出ます。オジェレイのマークはゴベールなので「絶対にアウトサイドで空く」と踏んでいるわけです。ここはドノバン・ミッチェルがカバーにきたのでブラウンになりました。
つまり「この選手なら決めてくれる」という選び方でなく、「ここなら絶対に空く」という基準で選んでいる事がわかります。
だからプレーオフでも誰が打つのかわかりません。そしてわからないというのは「本当にプレーオフでもクラッチ勝負に強いのか」という疑問でもあります。
十分にフリが効いたのでロジアーで行くのが正攻法だと思いますが、昨季のプレーオフでもその日1人でキャブスに対抗していたスマートではなく、ブラッドリーを選択し勝利しています。スマートにレブロンがマークにつくなど、会場の誰もがスマートだと思っていました。
だからきっとプレーオフでも違う選択肢をもってくるはずです。
https://youtu.be/glaZmn12Gbw
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◉肉を切らせて骨を断つ
ブラッド・スティーブンスは策士です。
何かで負けると判断したときは、トータルで上回る策を用います。昨季はウォールを止められないからカウンター大作戦を実行しました。おそらくプレーオフでも何かやってくると思います。
セルティックスはホークスが苦手なのですが、その理由はおそらく狙い所があまりないからです。もう少し言うとコーナーまで広く使ってくるチームは苦手です。
それはどんなチームでも苦手なわけですが、セルティックスがより強く反応してしまうのは細かな策が準備しにくいからだったりします。
プレーオフの相手はバックスに決まりました。意外とターンオーバーの少ないチームです。
狙い所はアンテトクンポのキックアウトとブレッドソーの暴走でしょうが、それを狙えるならば凄いな。
そしておそらくブログトンを嫌いだと思います。何かを狙ったときに、それを察して変化してくる選手はセルティックスからすると厄介な相手です。
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書くのはムダではないけど、書いてもプレーオフの参考にはなりにくいセルティックス
なんだか今シーズンでファンが増えたようにみえるのですが、果たして結果はともなうのでしょうか。
全てはブラッド・スティーブンス次第という変わったチームでもあります。