プレーオフ展望②シクサーズvsヒート

16連勝でシーズンを終えたシクサーズ

その勢いはヒートを飲み込むのか?

 

 

〇シーズン成績

シクサーズ2勝 ― 2勝ヒート

2/2 103-97

2/14 104-102 ゲームレポート

2/27 101-102 ゲームレポート

3/8 99-108

 

シクサーズが最後に負けたのはペイサーズ。その前がヒートです。エンビートがいないと勝てるシクサーズ

 

 

◉シクサーズが好調な理由

 

〇直近10試合のシクサーズ

FG 49.5%

3P 37.5%

アシスト 33.0

ペース 106.5

 

非常におかしなアシスト数を記録しているシクサーズ

その理由は3Pが高確率であり、なおかつ試合のペースが異常に早い事です。つまりどちらもエンビートが足を引っ張っていた部分であり、スタミナ切れを起こし、3Pの確率が悪いエンビートがいなくなって非常にわかりやすく改善しました。

 

至極簡単に言えば、戦術シモンズを徹底したと言うことです。

 

その恐ろしさはキャブスとの対戦でマックスに達しました。22点リードを吹っ飛ばしたシクサーズでしたが、最後の最後まで打ち合いを挑み、全く守る気配をみせなかったのは、守ることに色気を出して失速したナゲッツとは異なります。

 

 

打ち合うのがシクサーズスタイル

 

「エンビートなしでこの強さ!戻ってきたら強すぎでしょ」

違うよ。

戻ってきたらガス欠になって弱くなるよ。

 

 

ヒートはこのペースに抗えないので、シクサーズの4連勝と予想します。

だって1カードくらいスイープしてくれないと追い切れないから。

 

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◉ウェイドとホワイトサイド

 

サンダー戦のゲームレポートに書きましたが、ヒートにあるホワイトサイド問題。それは「相手がスモールラインナップでもオレを出せ。クソ野郎」という発言なのですが、実際問題なんで使えないかというと、メリットを出してくれないからです。

 

ある程度、走り負けたとしてもそれで100%やられるわけではないので、その分高さを活かして得点してくれれば良いのですが、ホワイトサイドはそこが不安定です。本来ディフェンスチームのヒートなので、オフェンスのメリットが少なくてディフェンスのデメリットが大きいのであれば使えません。しかもアデバヨが走り負けるとかあり得ないし。

 

しかし、実はもうひとつ大きな問題があって、ウェイドも走り負けるのです。ホワイトサイド1人ならば周囲がフォローしてやれよ、って話なのですが、2人いるともはや手の打ちようがありません。でも、終盤になるとウェイドを起用したいわけです。

9回裏ツーアウトならイチローに代打だす?出さないでしょ。

 

そんなわけで、やっぱりヒートは走り負けるよ。

代わりにホワイトサイドがシクサーズのインサイドを蹂躙してくれるなら問題ないけど、今季20点以上奪ったのって僅かに11試合のみ。エンビートがいればホワイトサイドは大活躍だったと思うけど、いないなら活躍する機会は少ないよ。

 

それでもってウェイドを信じて良いのかね?

ハイペースかつ高確率の3P勝負なのにFG41%、3Pに至っては22%しか決まっていない選手です。ウェイド&ホワイトサイドの存在でヒートは負けます。スイープ。

 

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◉ギャンブラーとジョシュ・リチャードソン

 

いや、でもまってくれ。管理人はシクサーズの勝ち方はギャンブルだと評していました。それがエンビートいなくなってギャンブル感が薄れたということOKなのか。そんなわけでシクサーズのギャンブラー達の成績をみてみましょう。

 

〇ここ10試合のギャンブラー達

コビントン 31.4%

レディック 49.2%

ベリネリ 40.0%

サリッチ 32.4%

イリャソバ 35.4%

アンダーソン 35.3%

 

 

バカにしていたベリネリが好調なのが印象的であり、レディックがクレージーなのがわかります。そしてそれ以外には問題があるわけです。

 

レディックとベリネリを潰せばチャンスは大きい

 

そしてヒートにはジョシュ・リチャードソンがいます。あのディフェンスをかいくぐって決める能力がレディックにあるのか?

 

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本来はジョシュ・リチャードソンが止めるべきはベン・シモンズです。しかし、シュートを打ってこないシモンズにはもったいないのも事実。スポルストラのだす答えはレディックを止める方に傾くと想像しています。

そして怖いのは単に止められるのではなく、そこから走ることです。スティールからの速攻が増えることでシクサーズに得点以上のダメージを与えられます。

 

ヒートがとめるべきは、シモンズでもレディックでもなく、33を記録しているアシストです。それはきっととめるはず。

 

なお、マッコネルはフルツ君の復帰もありプレータイムを減らしています。

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ここでそもそも今季の対戦成績に戻ります。全ての試合が接戦でした。問題はシクサーズの得点数で、ハイテンポになることを阻止されています。3試合はエンビートがいたので、参考にならない面もありますが、この両チームが対戦するとヒート側のペースに持ち込まれるケースが多くなります。

 

加えてヒートはオールスター以降の平均得点が110と何故かハイペースに対抗する形になってきました。まぁ逆に押し切られてもいます。

 

ヒートのペースになるのか、それともハイスコア勝負になるのか

 

お互いがどちらのケースでもそれなりに戦えますが、まずはヒートがシクサーズの勢いを止めることからスタートします。

 

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◉ヒートの本気モードはなんだろうか

 

シーズン中の対戦ではドラギッチに対して抵抗できなかったシクサーズです。一方で他の選手のプレーメイクに対してはあまり苦労していません。要は個人の戦いで止められるかどうかがシクサーズのポイントになっています。

 

その意味ではヒートがどんな方法論で攻めてくるかは注目です。ウェイドにやらせるならばシクサーズの作戦にはまるでしょうが、ベリネリやレディックを狙ってくるなら得点は増えるはずです。

冒頭の通り、そこにはホワイトサイドも含まれます。

 

ヒートは正直、よくわからない。それは良い意味でもあり、悪い意味でもあります。ドラギッチ&ホワイトサイド推しにされるとシクサーズには手に負えませんが、徹底してくるシーンは観たことがありません。

 

以前のプレーオフは(観たことないけど)ウェイド中心で問題なかったはずですが、チームの骨格が変わった現在では、プレーオフモードのヒートがどんなチームなのかはスポルストラしか知りません。

 

 

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◉ベン・シモンズは止まるのか

 

〇マッチアップデータ

ウィンスロー 108回 FG52%

ジョンソン 65回 FG43%

 

ジェームス・ジョンソンはキングだけでなく、プリンスも良く止めています。基本はウィンスローで困ったらジェームス・ジョンソンに切り替えるだけになるでしょう。問題になるのはリバウンドなので、出来ればウィンスローに止めて欲しい。

 

 

シモンズを止めるのは本筋ではないのが苦しいところです。パスを供給されてしまうのは止めようがありません。そこをジョシュ・リチャードソンで何とかしてくると言う想像です。

 

 

しかし、最も重要なのは接戦が展開されたときに、おそらく早い展開を活かしてくるであろう部分です。シモンズの一人舞台になるような作戦を採用することで勝っているシクサーズです。

それはマークマンだけでなく、ヒートはチーム全体で止めなければいけない部分。結局は走り負けたらシモンズの名前を上げるだけのシリーズになってしまいます。

 

 

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そんなわけでシクサーズ4連勝と書きましたが、データをみれば観るほどヒートに傾いていくわけです。とりあえず1試合止めるのがヒートの勝負です。止まらないと絶好調のままシクサーズは突っ走るはず。

 

初めの2戦でシクサーズのギャンブラー達に起こっている確変を止めること

 

おそらくヒートはそれをやってのけるので、シリーズは最終的に逆転でヒートが制す・・・という流れになるのをシモンズが阻む形を期待しています。

 

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せっかくなので勝敗予想をコメント欄にどうぞ!

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プレーオフ展望②シクサーズvsヒート” への8件のフィードバック

  1. シクサーズは移籍組が馴染んでおらず、そこのミスから敗戦していました。しかし連勝中にはそんなミスも無くなり、特にベリネリは素晴らしいですね。なので4-0でシクサーズ(ファンだからだけど)。

    個人的にはドラギッチに対するフルツに注目したいです。ガードのサイズ問題を解消し、セカンドユニットに安定感を持たせているのは彼だと思うので、これまたシーズン中にはいなかったXファクターとして期待しています。

    1. その通りですね。ベリネリが改善するとは夢にも思いませんでした。それを止められないなら4連勝はありえます。(ファンじゃないので止めると予想しています)

      そういえばフルツのディフェンスはルーキーとしては良かった印象です。それがここにきてドラギッチに対抗出来るなら有利になりますね。なんかシモンズ的なプレーをしたがっているのかと想像しています。(ハイライトしか観ていないので)

  2. どうも勢いではシクサーズですが、HCを考慮した上で4勝ということを考えるとスポルストラが何か手を打ってきそうな予感がします。
    シクサーズはエンビートなしで4勝はキツイかと。。
    4勝2敗でヒートかなと思います。
    この対戦の上でヒートの不安要素は何だと思いますか?

    1. ヒートの不安要素は単純にホワイトサイドの安定感です。ホワイトサイドが活躍して勝っても次の試合で同じように活躍してくれるかどうか。
      ヒートが20点リードするイメージって沸かないですよね。それをしないと3P攻勢をかけてくるシクサーズなので楽に勝つ試合が作れなくなります。

  3. シクサーズの勢いはあるので勝つでしょうが、もつれて盛り上がって欲しいところです!4-3でシクサーズ!プレーオフとみるや、何故か3Pを決め、若返ったかのようにハッスルして走り出すウェイド先輩をみたいです。

  4. プレイオフのウェイドは格別なんです!!!あとプレイオフ未経験が多いシクサーズはそこを乗り越えられるかが重要かと思います。

  5. シクサーズの方が勢いはあるもののPO経験がなく、逆にヒートには百戦錬磨のスポルストラがいます。
    7戦までもつれた結果、4-3でヒートと予想します。
    …と思ったらその直後にシクサーズが圧勝し、まだシクサーズを過小評価しているような気もします。

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