プレーオフ展望③ウォーリアーズｖｓスパーズ

「サンダーやジャズよりウォーリアーズと対戦したい」

そんなチームが多かったとか。引き当てたのはスパーズでした。

 

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〇シーズン中の対戦

ウォーリアーズ　３勝ー１勝　スパーズ

１１／２　１１２－９２　ゲームレポート

２／１０　１２２－１０５　ゲームレポート

３／８　１１０－１０７

３／１９　７５－８９

 

あまり参考にならないシーズン結果です。スパーズが勝ったのは飛車角金落ちのウォーリアーズでした。２／１０の対戦はカリーが２分でケガをしたので、今回の状況に最も近い内容になります。

 

ウォーリアーズと当たるのはラッキーになるのですが、ウォーリアーズからしてもスパーズ相手は他のチームとあたるよりもラッキーでした。今年もツキがあるよね。

 

～過去記事～

負けない戦術のスパーズ

ウォーリアーズの不安要素

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◉クレイ・トンプソンを止めろ！

 

おそらくそれがスパーズの作戦のはずです。カリー＆トンプソンに対抗出来なかったスパーズですが、相手がトンプソンだけならば話は違います。それはカリー離脱の第３戦に現れています。

 

〇トンプソンのＦＧ

２／１０　ＦＧ１０／１４　３Ｐ５／６

３／８　ＦＧ５／１６　３Ｐ１／５

 

３／８にマッチアップしたのはミルズ。４６回でＦＧ２／８に抑えています。重要なのは８回しか打たせなかったことです。多くのケースがミルズだったけどシュートを減らす形で追いかけます。スクリーンを如何にかわすかが勝負の分かれ目です。

 

２／１０はこれがダニー・グリーンで失敗しています。二人の特徴を考えればグリーンの方が止めそうですが、オフボールで対抗するのはミルズという構図です。

 

一定の成果を得られたような気もするスパーズです。

何故、トンプソンを止めるのが優先されるかというと、デュラントを孤立させるためです。トンプソンが決めているとパスが回ってしまいます。決まらなければデュラントが勝負してきます。そこまで辿り着けないと苦しいスパーズ。

 

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◉デュラントと勝負する

 

本来はデュラントと勝負なんてしたくありませんが、ブレイザーズがそれで勝っているように、いくつかの事情がそっちを優先してくれます。

そのひとつはボールが回らなくなる事と言われますが、データ的には正しくありません。実はウォーリアーズで最もボールを回さないのはトンプソンです。ボールを持ったら打つのがデフォルト。だから本当はトンプソンが多くボールを持つ方がボールムーブはしなくなります。

問題なのはそこが決まらないなら、デュラントの出番という雰囲気が強まるということ。プレーが読みやすいということです。

 

 

ここで例の問題です。レナードは戻ってくるの？

レナードがいるなら話は簡単です。スパーズが勝ちます。でもきっと戻ってこないよね。

 

ウォーリアーズがスパーズとやりやすい理由はデュラント勝負が最も通用するからです。それは３／８の敗戦の衝撃でもあります。なんせこの試合のデュラントは４Ｑに一人で１５点を奪い、試合をひっくり返してしまいました。

 

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デュラントは非常に高確率でシュートを決めてきます。それは恐るべき数字なのですが、もっと恐ろしいのはウォーリアーズがカリー、トンプソン、デュラント、グリーンのいる時間はそれ以上に効率よく決めてくることです。

 

〇デュラントのＥＦＧ％　５８．６％

〇４人出場時のチームＥＦＧ％　６３．０％

 

デュラントより高いのはカリーだけなのですが、そんなカリーも６１．８％なので４人で出ているときのＥＦＧ％の高さは相乗効果の産物と言えます。

要はトンプソンを止めてデュラント勝負に持ち込むのは、その方がチームで戦われるよりも遙かに楽だからです。

 

その上でスパーズがデュラントの確率を落とせるのであれば、勝率が高まるのですが、現状ではそれが難しく、何よりスパーズ自身のオフェンス力に問題があります。

 

〇スパーズのＥＦＧ％　５０．７％

 

つまり単純に考えるとデュラントを８％落とさないと勝てません。それが出来たら苦労していません。ブレイザーズはミドルを強いることで２Ｐに抑え、オフェンスのツーガードで対抗したわけですが、スパーズはある程度守れたとしてもオルドリッジに頼るしかありません。

もしもデュラントを８％落とせるディフェンダーがいたらスパーズが勝つわけです。ジェイレン・ブラウンがそれをやってのけるからセルティックスは強い。

 

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◉スーパースターオルドリッジ

 

とはいえ、ウォーリアーズからしてもオルドリッジは怖い存在です。なんせ対抗出来るのがデュラントしかいません。

 

〇オルドリッジ　ｖｓウォーリアーズ

２６．８点　１１．０リバウンド　ＦＧ５３％

 

ウォーリアーズがセンターを起用してきた場合はミドルレンジから。スモールラインナップの場合はインサイドで押し込んでくるであろうオルドリッジ。ただ、ウォーリアーズは明確にマッチアップさせる選手を決めていません。

今季の対戦から止め方を見抜いている可能性はあります。管理人は観ていないので何とも言えません。

 

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苦しいのはあくまでもスパーズのオフェンスです。そこで対抗出来ればウォーリアーズを倒せるのですが、今のスパーズは能動的に決めていくのが苦しい。例えばサンダー戦は勝利したものの、４Ｑの得点パターンはカウンター一辺倒でした。ガチガチに守られると攻める手段が乏しくなります。

 

ならばデュラントからボールを奪いたいのですが、それを実行できる選手がいるのか？

 

スパーズはデュラントを止められない。

かといってオフェンスで対抗も出来ない。

 

デュラント勝負にするのは良いのだけど、その先が不足しているのがスパーズです。オルドリッジがスーパースターの日は勝てるでしょうが、スターの日だと勝てません。

 

 

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◉ウォーリアーズが勝つと思うけど

 

まぁポポビッチは何らかの対抗策を考えてくるでしょう。しかし、その対抗策で４勝出来るかというと苦しいのではないかという予想です。

 

・トンプソンを止める手立てはありそう

・デュラント勝負に持ち込んで通常のウォーリアーズよりは弱く出来る。

・しかし、デュラントを止める方法がなく

・オフェンスで上回る武器が足りない。

 

７戦あるので２戦くらいはポポビッチの策が当たる可能性はあります。しかし、７試合中７試合を望んだ展開に持ち込めたとしても、４試合でデュラントを上回るのはスパーズには難しいわけです。だから４勝１敗でウォーリアーズの勝利。（レナード抜き）

 

 

しかし、話がそれだけなら簡単なのですが、ウォーリアーズが見据えるのはファイナルであり、その前に立ちはだかるであろうロケッツです。

 

今季のウエストはどこが勝つのかわからない白熱した対戦が期待できる一方で、ロケッツｖｓウォーリアーズのカンファレンスファイナルが予定調和ともいわれる２面性があります。

そしてお互いにとって重要なのは、そこまでをどれだけ楽に勝ち上がれるかです。

 

１敗なら上々の出来ですが、３敗する可能性も割とあるのでそうなってくるとセミファイナルでの苦しさも増してきます。それは昨季がヌルキッチ離脱からゴベールのケガなど、ツキがあったウォーリアーズが最もよく知っているはずです。

 

 

そしてもうひとつ。

スパーズにはレナードのリベンジを果たして欲しい。

 

あのパチュリアのラフプレーのせいで１年を棒に振ることになったレナード

ウォーリアーズ以外のＮＢＡファンの楽しみを奪った罪は重いです。

 

ダントーニのためにもポポビッチがデュラントにハードマークをつけて潰してしまうのか。（皮肉）

そんなエモーショナルな部分でスパーズが勝つことを期待しています。スパーズが勝てばＦＡでデュラント狙えるよ！

 

 

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せっかくなので勝敗予想をコメント欄にどうぞ！

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