すでにタイラー・ジェンキンスのときに大まかなことは書いているので、ざっくりとしていきましょう。今シーズンは「強い相手に勝てない」のがネックになっており、年明けから勝率が落ちていきました。そこでHCをイーサロへと変更したわけですが、フロントサイドから2つのポイントがあり(といわれて)ます。
①ジェンキンスのAC達を前オフにクビにし、フロント主導のACで戦術変更を要求
②イディをもっと起用しろ
フロントとジェンキンスには確執が生じていたとみるのが自然ですが、そこに勝率も伴わなかったことがクビの要因であり、イーサロにしたかったフロントの意向もみえてきます。では、ばくち的ではあったけど、イーサロに変わってどうなったのか。
ジェンキンスからイーサロになって
●シーズン4勝5敗
ヒート、ホーネッツ、ピストンズ、マブスに勝ち
レイカーズ、セルツ、ウォリアーズ、ウルブズ、ナゲッツに負け
●プレーインはマブスに勝ち、ウォリアーズに負け
●プレーオフはサンダーに4連敗
勝率5割以上で勝てたのはピストンズのみ。つまり『強い相手には勝てない』という傾向は色濃くなったわけです。スモールサンプル過ぎるので、これをもって「イーサロはダメ」なんてことはないのですが、
タイラー・ジェンキンスを失うほどの意味があったのか
という疑念は残ります。惜しくない程度のHCならともかく、どうしても来シーズンへの不安ばかりが残っていきます。謎の若手たちを戦力化してしまうジェンキンスの戦術とゲームプランがなくなると、急激に戦力不足に見えてきてしまうわけだ。というか、そもそも戦力不足なのにウエストの上位にいるのが不思議に見えていたわけだしさ。
ここら辺は「さようならタイラー・ジェンキンス」です。
プレーオフに関して言えば「サンダーが強すぎた」で済ませていいのですが、中身を見ていくとケナードとコンチャーの存在意義がなくなっていたことが気になりました。つまりポジショニング、連動性といったチーム戦術の要素からフィニッシュに絡むタイプが消えていったわけです。
同時にモラントのケガがあったとはいえ、ガードサイドの選手層の薄さと、ビッグマン側の使い分け中心の戦い方へとシフトしていました。その結果、ターンオーバーの多さとディフェンスの不安ばかりが見えてきたっていうね。
ジェンキンスさんは、管理人さんが大好きなニックナース先生と同じ特殊性を持ったHCっぽいですね。
一般人には分からない独自の選手基準と活用法がある、天才HC。
しかしながら、NBAトップクラスの能力を持つ選手とは折り合わせが悪い…という。
NBAは「強い人をより強く活かす」ことが好まれる(フロントもファンも。もっというと文化的に)と思うので、欧州や日本のように「弱点を消して柔軟に相手に合わせる」のは支持されにくいのかな…とも。
なので、今回のイーサロさんも、もしかしたら…。
モラントを上手く使い、無事NBAのHCに成って、勝ちまくることを祈っております。
別にもうプレイインでウォーリアーズに負けた時点で、POに行っても1回戦でサンダーに負けることは分かっていたので、PO敗退は別に良いのですが、オフはもうよくわからなくなってしまいましたね。今まではタイラージェンキンスいるし、ドラフトで誰を取ったってそこそこ戦力にするでしょ、って感じだったので、フロントがなにをしたって(イディを9位で取ったって)別によかったのですが、おっしゃる通りJJJの扱い含めて、大事なオフになりそうです。
モラントがMVPになって、やっと戦えそうというのがつらいところ・・・イディをそこまで信じるのか?
やっぱJJJでサボニス取りますか。ベインとサボニスなら、モラント怪我してもなんとかなるでしょう。
コンリー、ランドルフ、トニーアレン、ガソル時代のグリズリーズは逆に上位食いをするけど取りこぼすチームだったのがおもろいですねw