さようならヒート’25

キャブスに惨敗したゲーム4。それはジミー・バトラーがいなくなったエリミネイトゲームという印象を色濃くしました。ただ遅かれ早かれバトラーとの別れは避けられなかったものであり、それを悔やんでも仕方ありません。その代わり、いち早くチームを立て直すことが出来たはず・・・はず・・・はず。それこそが今のヒートが考えなければいけない事。

5年連続オールディフェンスチームに選ばれ、その5年のうち3回オールスターに選ばれたアデバヨと、チームのリーディングスコアラーとしてオールスターへとステップアップしたヒーロー。この2人を中心にした新たなチーム作りはどうだったのか。

8位シードからファイナルへ進んだのが2年前。そこからチーム力は落ちていき、プレーオフで戦えるチームには見えなくなっているのが現在地です。特に今シーズンはプレーオフに進んだといってもシーズンの順位は10位であり、下にはウィザーズ、ホーネッツ、ネッツ、シクサーズ、ラプターズだけ。

バトラーのトレードについては「ヒートが何を求めるのか」が1つの注目点でしたが、手に入れたのは中堅どころの選手たちと今年の20位指名権でした。勝ちに行くことを前提にしたトレードだったと思うし、意外と活躍したダビオンも含めてそれなりでしたが

× バトラーの穴を埋められなかった
〇 中途半端なチーム状況が強まった

そんな印象です。なんせロスターにはいても試合に出ていなかったバトラーなので、いなくなってからチーム状況が悪くなったので、『誰がチームの核で、誰がサポート役か』がわかりにくくなったのが、連動性のないチームに見えてしまいました。

特に気になったのはウィギンズをハンドラーとして使っていたこと。ウィギンズの個人スタッツはウォリアーズ時代と変わりませんが、展開力に欠けるウィギンズから始まるのでチームのターンオーバーが多くなり、アシストは減る。アシスト/ターンオーバー率はウィギンズのオン/オフで1.73/2.14と大きな差が生まれました。

もっとウィギンズの良い部分であるポストアップ系を増やすと思ったのですが、ダビオンもハンドラーだし、アレック・バークスなんかもハンドラー。ついでにいえばインサイドのプレーメイカーしたら違いを作れるカイル・アンダーソンなのに、そこにボールを経由する気持ちは小さかったしさ。

似たような選手が増えたことでハケスの出番はなくなり、ロジアーはどこか彼方へ行ってしまいました。もちろん、急なトレードでもあり思った通りの補強にはならなかったのは仕方がなく、チーム戦術を馴染ませるまでの時間もなかったのは間違いありません。ただ、それにしても上手くいかな過ぎだし、それも今に始まったことじゃないしね。

そんなわけで今回は今シーズンに起きていることを念頭に置きながら、ここのところ数シーズンにわたって起きている現象をなんとなーく振り返っていきましょう。

さようならヒート’25” への3件のフィードバック

  1. ヒートは他と違って特殊?なチーム運営してるけど、それが今は悪い方向にしか向いてないからいい加減に地に足つけたチーム運営した方がいいと思う
    よく言われるヒートカルチャーっていうので上手くいくならどのチームも苦労しないよ

  2. ゲーム4のとんでもないボコられ具合で内部の人間もさすがにこれ以上目を背ける訳にはいかないな、と懲りたハズなのであとは決断するだけ
    懲りたハズだよな……?

  3. PIからPOに「這い上がる姿」をファンにみせただけでフロントは満足してそう

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