カニングハムナイズver2024

説明しよう。カニングハムナイズとはピストンズがカニングハム仕様になっていくことである。ルーキーシーズンのカニングハムは基本的に選手任せのケーシーHCにより、なかなかに酷い戦術環境に放り込まれたものの、適切な判断を繰り返す中で次第に周囲が「カニングハムが何をしたいか」という動きをし始めたのである。個人が戦術を作り上げるわかりやすい例示でした。

しかし、カニングハムが離脱すると綺麗に元に戻って酷い戦術となったのだから非常にわかりやすい。2年目のシーズンはケガで離脱したので、ゼロベースへと戻ってしまいました。あーあ。

3年目はモンティがHCとなり、やるべきことが整理されました。それが選手の特徴にあっていないとかいう問題もあったわけですが、ある意味でカニングハムは「HCの戦術の中で、自分のプレーで勝たせる」みたいなことをやってました。カニングハムナイズではなかった昨シーズン。

そして4年目の今シーズンはビッカースタッフがHCとなり、見事なまでに個人任せの戦術になりました。

開幕直後はカニングハムとアイビーが個人で打開し、その周りにシューター系を置いた形になりました。個人技突破を得意としないPGであるカニングハムにとっては「修行のシーズン」にみえました。PGとしてオフェンスを構築するのも大事だけど、エースとして試合を決めるプレーをすることも大事。後者を身に着ける修行さ。

しかし30試合が経過した今日この頃。ピストンズの試合を見たら、あらビックリ。カニングハムがムリするシーズンが激減し、そして周囲のチームメイトはカニングハムのアクションからパスを出す先にポジショニングするようになっていました。パスアウト⇒エクストラパス⇒コーナー3Pなんて流れも出てきており、ルーキーシーズンのようにカニングハムナイズされていたのです。

ということで今回は11月までと12月以降のピストンズとカニングハムのスタッツをみていきましょう。こんなに変化しているとは思わなかったぜ。それだけの影響力を発揮してしまうカニングハムの凄み。

そして同時にダブルエースとして機能し始めていたアイビーが長期離脱となるケガをした可能性が高いので、ここから再び作り直しも始まるかもしれません。カニングハムナイズされて機能し始めたところでのセカンドエースの離脱は、大きな転換点になりそうです。

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