◎オールド・ウィン・チャンピオンシップ
サンダーが史上2番目に若いチームでファイナルに進むことになりましたが、その平均年齢は25.6歳。ニックスでこれを下回るのは7人いますが、ローテに入っているのはマクブライドだけです。そのうち5人がルーキーなのですが、実はルーキーといっても19歳のPacôme Dadietを除けば23~24歳とシニア組になります。
ニックスはドラフト当日も含めて指名権トレードを繰り返し、集めた指名権で選手とのトレードを成立させてきました。このトレード上手なところが今の成功につながっている反面で、若手を育てることは放棄しているようなチーム状況です。あくまでも戦力になるルーキーを集めていくスタイルは、トレンドでもあるので悪いことは何もありません。
問題はそんなオールド(?)ルーキーたちも大して起用しないことで、デロン・ライトやペイン、シャメットくらいだったことです。これは彼らの実力に問題があるとかではなく、チームのボトムアップや新たな可能性を見出すことを放棄していることにあります。マクブライドは見いだせたのにね。
HCを交代させたからには、これからは運動量とプレータイムシェアを進めていくことになるでしょうが、実績のある選手だけ集めていくのは限界があります。どうやってポテンシャルのある若手を戦力にしていけるかが各チームが形にしなければいけない課題になるわけです。サラリー的な問題もデカいし、戦術に馴染むのは若手の方が早かったりするのでね。
トッピンに葬り去られたことはニックスにとって二重の後悔を生み出していそうなので、しっかりと選手層を整えないとね。ただスターターが豪華な割には起点になれる選手が少ないので、ミカル・アヌノビー・タウンズと融合できるベンチメンバーを探さないといけません。基本的に個人で点を取れる選手を好んできたシボドーと大きくスタイルチェンジするのかな。
ツインタワーでDFの穴を増やしたのはそうなんですが、それは結果論であって、GAME2後の絶望感を思えば、あの選択しかなかったと思います。
問題は、人で解決するにしても、怪我でシーズンの大半を休んだミチェルを入れる以外の選択肢を用意できなかったことなのかなと。
ニックスファンとしてはティブスには感謝しかないのですが、シーズン通してここまで戦術が何も積み上がらないものかと嘆いてプレーオフに入ったのも事実なので、結果は予想を遥かに超えるシーズンでした。
それだけに、レオンローズの判断の早さには驚きましたし、ここで交代なの?って感じもあります。いずれにせよ、遂に優勝以外は失敗の位置まで来たことは、20年以上の暗黒時代を思えば嬉しさしかないのですが笑