さようならナゲッツ’25

驚くなかれ。このレーティングはvsサンダーのプレーオフの数字です。スターターだけならば圧倒していたナゲッツ。もちろんvsクリッパーズも+12.4で圧倒しています。

プレーオフトータル7勝7敗なのに、サンダー相手には負け越しているのに。「最強」は言い過ぎですが、それでもスターターならばチャンピオンリングを手にするだけの強さを持っていました。

それは開幕前から分かっていた「選手層」という弱点が、プレーオフで敗退する弱点になったということであり、わかりやすすぎて滅多に起きない現象かもしれません。どうしても解消できなかった選手層というシンプルな課題。ダイナスティが難しい理由を存分に示しているチームでもありました。

◎ルーキーという補強

ナゲッツの失敗は「ヨキッチの控え」としてドラフトで指名したダロン・ホームズがプレーする前にシーズンアウトとなったところから始まりました。ナゲッツにとって最大の課題はヨキッチというバスケ星人が凄すぎて、ヨキッチ基準で回りが動いてしまうとチームオフェンスにならないこと。

ヨキッチのチームメイトになればよいプレーができるようになるのですが、それはシンプルに言えば「動いてフリーになればパスが出てくる」からです。そりゃあ動くようになるし、ディフェンスの逆を取ることが楽しくなっていきます。でも、ヨキッチがいなければパスが出てこないから動きが無駄になり、合わなくなってしまいます。

そこまでの期待をしてはいけませんが、インサイドの展開力はナゲッツオフェンスにとっては非常に重要です。スペシャルじゃなくていいけれど、ポストからの展開ができることでナゲッツの連続アタックが成立します。そのためのホームズがいなくなったことは、選手層で大きな問題を起こしてしまいました。

が、この問題は個人レベルのケガに困らされただけでなく、指名権を放出しすぎた近年のチーム事情にも絡んできます。ホームズは確かに有望株だったかもしれませんが、今のドラフトには多くの隠れた「使える選手」がいます。

これはねマインドの問題。良い選手を集めるのはフロントの仕事だから「こいつが欲しい」は当然だけど、ナゲッツが欲しいのはヨキッチやマレーレベルの選手じゃないでしょ。どうやって周囲をカバーしていくのかが大事じゃん。

さようならナゲッツ’25” への1件のフィードバック

  1. MPJが例年通りのプレイをしていれば
    今頃ファイナルだったのではと考えてしまいます

    まぁそのMPJをどうするかがオフの課題でもあるのですが…

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