◎3年目
ベースが作られたところで飛躍の3年目がスタートします。ただし、そのスタートはホルムグレンのシーズンアウトというハプニングから始まっており、やっと手に入れた上位指名があやふやになったシーズンでもあります。
1位 バンケロ
2位 ホルムグレン
3位 ジャバリ・スミス
11位 ウスマン・ジェン
12位 ジェイレン・ウィリアムス
そのホルムグレンを忘れさせるほど12位のJ-DUBが働いてくれたわけですが、ドラフト時の評価は1巡目下位か、2巡目くらいだったはずです。個人的にはこの年のPGがイマイチだったこともあり、No.1PGとみていましたが、今の活躍するとは思っていなかった。
34位 ジェイリン・ウィリアムス
そしてビッグマンも追加指名しました。ガードからセンターまでとにかくオールラウンダーだけを探し求めていくサンダーのドラフト戦略がハッキリした時でもあります。なんでトレ・マン指名したのかはわからんが。
【残っている主力】
SGA
ドート
J-DUB
ジョー
ジェイリン
ウィギンズ
ジェン
ケンリッチ
【当時の主力】
ギディ
ベイズリー
ポク
ロビンソン・アール
トレ・マン
ムスカラ
FAでアイザイア・ジョーを連れてきたサンダーは、このシーズンで一気に余剰戦力の処理を始めました。前年でわかってきたハンドラー過多の意味のなさと、サポートの役割をハッキリさせていくような流れです。
〇3P 35.6%(17位)
またジョーの加入もあって懸念だった3Pに改善が見られ始めました。これにともなってドライブ&キックのオフェンスはレーティングも爆上がりです。
〇レーティング
オフェンス 103.8 ⇒ 114.2
ディフェンス 111.7 ⇒ 113.2
この3年目は現在のオフェンスで完成形が見えてきたシーズンでした。これは今から考えれば「ふーん」で済むかもしれませんが、現代バスケでレーティング104を下回るシーズンが2年続いたのに
「これで正しいから続ける」と判断した
というのはビックリします。どこかのトレード大好きチームならば、とっくに主力を動かすか、HCをクビにしています。選手が揃い始め、3Pに改善がみられると、一気に浮上してきたわけだ。
その一方でディフェンス面はまだまだという状態です。当時から分かりやすかったのはインサイドの弱さ。
〇セカンドチャンスの失点 15.5(30位)
〇ペイント内失点 50.7(16位)
〇スティール 8.2(4位)
前年に14位だったスティールに改善はあるし、ペイント内失点も奮闘していますが、どうにもリバウンドの弱さが響いていました。
〇SGA
31.4点
FG51.0%
3P34.5%
5.5アシスト
1.6スティール
チームオフェンスの改善はSGAの成長でもありました。前年から6.9点も得点を伸ばし、それもガードながらFG50%オーバーです。シュートが上手いわけじゃないのにさ。
オールスター&オールNBAファーストチームとSGAはスターを飛び越えてモンスターの領域に入ってきました。自分のドライブスタイルが形になったシーズンともいえます。
〇フェイダウェイ
回数 47本 ⇒ 131本
確率 34% ⇒ 49%
それはフェイダウェイでの得点UPが大きく関係しています。ヌルヌル系といわれるSGAですが、前へと進むアタックだけでは苦しかったのが、フェイダウェイが強力な武器になったことで緩急がさらに際立つようになりました。
ちなみに今シーズンのフェイダウェイは146回で成功率55.5%です。恐ろしき進化を遂げたフェイダウェイはSGAをモンスターにし、サンダーを勝てるチームへと変えていきました。
実力アップに伴いシーズン後半に怒涛の追い上げを見せそうだったサンダーですが、スモール戦術の限界と共に主力酷使による疲弊も出始めました。勝てるようになったと思ったら微妙な采配を見せ始めたダグノートだったわけです。
SGA、ギディ、J-DUB、ドートとタレントが揃い始め、大きな進歩を見せた3年目でしたが、勝ち始めるにつれて問題点も露になってきた3年目でもありました。そして、ここで出た問題点を解決していくわけです。
言われている「性格ドラフト」も重要だったかもしれませんね。
確かにプレーオフでも変わらないのは性格診断大事だったんでしょうね
J-DUB弟も頑張ってほちい
才能は素晴らしいけど、積極性が足りないですね