◎ハンドリング
ホルムグレンは高校時代から大注目だったホルムグレンは216センチのサイズがありながら、ハンドリングスキルも高く、カリーをクロスオーバーで抜いたことが話題にもなっていたらしいです。
スキルフルなビッグマンであることは間違いなく、高さで押し切るだけでなく、その前段階でディフェンスのバランスを崩してフィニッシュに行けます。
では、このプレーオフを見てホルムグレンのハンドリングスキルはどれほどにみえてくるのか。そこも大事なポイントです。
1on1シチュエーションにおけるホルムグレンのハンドリングスキルは高いものがあります。左右への切り返しと幅を使ったステップワークに繋がる滑らかな動きはビッグマンとは思えないし、1歩の大きさもあるのでそう簡単には止められません。
フィニッシュムーブに繋げる動きは高く評価できるわけですが、これが試合の中では必ずしも1on1ではないし、1歩の大きさはヘルプディフェンスのところへ飛び込んでしまうリスクも併せ持っています。
何より平面を守れるタイプに対して弱さを見せています。マクダニエルズやクリスチャン・ブラウンに守られると苦しくなっており、それってカルーソやケンリッチに守られたら身動きができなくなりそうな。
これはボール運びを任せると怪しく見えてしまう動きにも繋がってきます。懐が深いので簡単には奪われないものの、プレッシャーをいなしながら前へと進むほどのハンドリングスキルはありません。サンダーはヨキッチにボールを運ばれるとプレッシャーをかけにくかったわけですが、ホルムグレンがそこまでのボール運びを出来る気がしません。
フィニッシュムーブでのハンドリングは優れているが、ガード仕事を任せられるほどではない
確かにハンドリングそのものは上手いんだけど、ボールの置き所とか、身体の入れ方とか、スキル面以外の判断の部分が微妙だったり、そもそもボールをキープしたり、パスを前提にした動きだったりっていうのは薄いんだよね。
また、似たようなものとして「パスキャッチから仕掛ける」一連の動きがスムーズなのはグッドだけど、相手の逆を取るような動きは乏しいし、そこまでスピードもないので1歩目を読まれてしまうと割と簡単に止められてしまいます。
これがディフェンスもビッグマンだとついてこれないくらいのドライブになるのですが、ペリメーターを守れる選手が相手だと普通に止められてしまうんだよね。これらのことから、マックスサラリーに見合うかといわれると
エースムーブが可能なハンドリングスキルには見えない
何もポイントセンターである必要はありませんが、個人技アタックで得点を取れないと厳しいよね。センターだとADなんかもこのタイプで、やっぱりマックスレベルだと思うと物足りなく見えるじゃん。
スムーズなハンドリングスキルは素晴らしいのだけど、チームのエースとしてだったり、戦術の中心としては機能しそうにないんだよね。