◎3歩すすむか、2歩下がるか
躍進したからこそ今オフは「3歩進むんだ」と強く決意するか、「2歩下がるんだ」という勇気を持つかの分岐点となります。前者は積極的な補強で優勝を目指す事。後者はグリーンやシェングンの成長に期待すること。
〇プレーオフ・バンブリート
40分
18.7点
3P43.5%
4.4アシスト
このプレーオフを引っ張ったのはバンブリートだったことは疑いようがありません。ウエスト2位のチームの中心となれば選手としての価値は高いですが、このスタッツであることを考えると一般的な水準ではスタークラスの価値はありません。
来シーズンはチームオプションなので、このまま残せばいいだけですが、次の契約延長の話も出てくるはず。そこで適正価格で契約できるならいいですが、年40Mを超える現状のサラリーってのは厳しい。
そしてシェングンとグリーンのサラリーも33Mまで上昇します。3人合わせて110Mとなるので、スタークラスを補強するとなれば、誰かしらは放出する必要が出てきます。全員残して補強するなんて虫のいい話はないんだよね。
また、アダムスを残すための契約交渉と、ジャバリ&イーソンの契約延長も発生します。後者は来オフでもいいというか、今オフに契約延長すると1年間はトレードできません。トレードに応じたいチームからすると今オフにトレードを実行し、この時点で契約延長というシナリオが好ましいので、ロケッツ側が早めに結論を出せばトレードしやすくなります。
補強のためにはトレード必須
全員を残すのは非現実的
現状維持を選んでも誰かしらがいなくなってしまい「2歩下がる」可能性も十分にあるってことです。そこまで含めて成長を信じるのかどうか。
少し厄介なのはチームとして足りなかった要素がシューティングであったこと。しかし、シューティングを活かすようなオフェンスはしていないので、エースタイプのスコアラーが欲しくなります。まさにデュラントやブッカーあたりなんだけど、グリーンやリード・シェパードを待つのかどうか。
まずはヤニスの決断待ちではありますが、大物が市場に出てくる流れができているので動きたくなるのが身上だよね。1年前はデュラントの噂があっても本人もサンズも見向きもしなかったけど、今はむしろ本人もサンズも動きたいはず。こんなチャンスはめったにないのも事実さ。
失敗は成功の基。いろんな失敗を経て遂に成功したロケッツ。
成功は失敗の基。リスクをかけても動くべきなのかどうか。