さようならロケッツ’25

◎露出した弱点

シェングンが同じパターンにハメられると右フックを外しまくったのはビックリの弱点でしたが、万能さに隠れたFG成功率の低さはシーズン中からの課題でした。また、トリプルタワーが常時利用されることになり、ペリメーターまで守る必要が出てきてスタミナ的にも苦しそうになってしまいました。

ある意味ではプレーオフだからこそ、相手がウォリアーズだからこそ露出した弱点なので『プレーオフに出れてよかった』と思うし、シェングンは最後までシュートを打ち続けたので個人として改善してくれれば良い弱点です。

これに対してシュートにすらいけなかったジェイレン・グリーンには苦しい露出の仕方になりました。1on1シチュエーションに持っていったときにプレーパターンの少なさが目立ち、かといってオフボールで自分が打つためのシチュエーションを作ることも出来ませんでした。

ゲーム2で38点を奪った以外は低調で、4試合が1桁得点。あとは11点と12点。そのゲーム2では3Pを18本も打っており、グリーンの得点を伸ばすには3Pが重要であることもはっきりしています。

それこそカリーのようなスクリーンを使う上手さなんてものはなく、そしてロケッツ自体もそういうチームオプションがないからこそオフェンスリバウンド勝負へと進んでいきました。

戦術のないサイラスの下でプレーした時から問題視していた点でしたが、ウドカがきてチームは波に乗り、あまり気にされなくなったグリーンの得点パターン構築ですが、プレーオフの内容を見ると、ルーキーシーズンからシュータームーブからの得点パターンを作ってこなかったツケを払わされたようでした。

プレーオフではTS49%と酷かったですが、シーズン中も良い数字というかプレーオフチームのエースとはいえない数字だったことも忘れてはいけません。シェングンも同じ。

問題はグリーンの課題は必ずしも個人レベルではないこと。ブッカーは時間をかけて役割を変えまくり、それが今のプレースタイルへとつながったわけですが、チームは弱かったし、ブッカーはチームを勝たせるプレーをしていたわけではありません。その修行期間があっての今のブッカーなわけで、グリーンにその時間が与えられることはなさそうなんだ。

幸いにもロケッツはディフェンスのチームなので、多少のミスは飲み込める環境ではあります。ただ、長い時間は待ってもらえない気がするので、改善しなければトレード候補へとかわっていきます。

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