さようならバックス’25

◎継続性と変化

バックスが陥っている問題は、ロスターにベテランが多くて若手を加えても使えずに終わることであり、新たな選手を連れてきても戦術にフィットするかどうかの基準もなければ、フィットさせる努力が足りないこと。それは

チームに変化を加えて進化させること
継続的なチーム作りでロスターを強化していくこと

この相反する両者が足りていないってことです。変化を加えようとしたら文句を言って元に戻すし、かといって選手を戦術に馴染ませることもしないし。ワガママじゃん。

『優勝したんだから自分たちが正しい』という空気が漂い続けている4年間
そしてファーストラウンド敗退が続いている3年間

今回の敗戦はさすがに「変わらなければ」という結論になったはず。本当は2年前にその決断をしていたのに何故か舞い戻ってしまったけど、さすがに今回は・・・ね。リラードの離脱はあるけれど、あるからこそ、見直すべきオフになります。

ただ、最大の懸念はここ。ある程度の失敗を許容して(グリフィンは失敗もしてなかったのにさ)チームを立て直す時間を待ってくれるのかどうか。仮に待ってくれるとして契約状況も微妙です。

AJグリーンとアンドレ・ジャクソンは来シーズンの契約がありますが、ブルックとトレント、プリンス、シムズは今シーズンまで。ポーティス、カナートン、KPJはプレイヤーオプションです。要するに

大きく作り変えるチャンスはあるものの、トレードには動きにくい

という状況です。リラードとクズマを売るくらいなわけですが、指名権がないので引き取り代金をだすことは難しい。そこそこの選手に良い契約を出してFAで集めるというのがバックスができる最善策になります。

ディアンジェロ、ブルース・ブラウンあたりでガードを固め、ナズ・リードやライルズあたりのビッグマンを獲得し、クズマを戦力化する・・・いろいろとハードルが高いのと、ヤニスが満足しなそうなメンバーだよな。

ただ、それくらいのことをする価値がヤニスにはあります。今、ヤニスを売って指名権を集め、新たなスターの卵を獲得するのは王道ではありますが、リーグトップ3の選手を獲得できるとは限りません。ましてやヤニスの成長に費やした時間を思い出せば、その存在価値の高さはかけがえのないものです。

あとシンプルにヤニスを売っても、大量の指名権を出せるチームが限られているからね。幸いにも(?)ロケッツが負けたから、指名権を出してくれるチームはあるのも間違いないけどね。

本当は2年前から変化をしたがっていたバックス。でも変化を受け入れられなかったバックス。その結末が大きく出てきたのが今シーズンでした。素晴らしい時代はいつまでも続くことはない。時代と共に変化し、それが進化になったときにチームは回りだす。ヤニスは新たな変化を受け入れ、そして待ってくれるのか。

さようならバックス’25” への1件のフィードバック

  1. 個人的にブーテンホルツァーを解雇した翌シーズンにアトキンソンではなくグリフィンをチョイスした時からゆっくりと歯車が狂っていったと思ってます。
    結果論にはなりますが。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA