さようならバックス’25

◎ミドルトンとクズマ

代表活動にも参加しながらプレーオフもファイナルまで戦うタフな戦士だったミドルトンですが、ここ3シーズンは健康を維持できず、度重なる離脱と戻ってきてもプレータイム管理が続いてきました。そもそも2年前に3年120Mの契約をしたことがバックスを苦しめることになりました。

さすがに引き取り手がないだろうと思われたミドルトンの契約でしたが、29歳のクズマとトレードできたことは間違いではありません。確かにクズマのプレーオフは酷すぎたし、ミドルトンはプレーオフでも強さを発揮していたけど、忘れちゃいけないよミドルトンの稼働率の低さを。

ただし、クズマという選手も2年前と違って高額契約になっており「間違えてはいけない」トレードでした。あと23位指名のAJジョンソンと28年の1巡目をつけてるしな。自分たちの未来を切り売りしているんだからさ。

ウィザーズでのクズマは好き勝手にやっていました。昨シーズンは22点をとっており、若手に切り替えた今シーズンはサポート的な側面もあったことで得点が落ちていますが、それ以上にTSの悪さは改善してこなかった要素です。ロールプレイヤー役を忘れてしまったわけだ。

ドライブから点を取りに行くのでヤニスとポジションが被る面もあり、少なくとも『ウィザーズのクズマ』はバックスに有効な補強とは思えませんでした。ただ、レイカーズ時代の優勝した時のロール役とディフェンスを思い出させることが出来るならば、ミドルトンの稼働率の部分も含めて話は変わってきます。

そして結果はウィザーズのままのクズマでした。クズマが悪いのか、HCが悪いのか。どっちなのかは知りませんが(多分、両方)PG問題と同じく、どういう風にクズマをチームになじませるのかというプランがあったようには見えません。

さて、バックスはゲーム1で驚異の0スタッツを記録したクズマをスケープゴートにするのか。それとも来シーズンに向けて戦力としてフィットさせていくのか。

これまでバックスは積極的にトレードに動いてはベテランを獲得し、そして去っていきました。ドラフトで指名した若手も一緒です。その代わりチームのベースである選手は簡単には動かさず、みんな毎年1歳ずつ年を取っていきました。そんな中でベースであるミドルトンを動かしてまで手に入れたのがクズマです。

クズマが信用に値するならばヤニス中心の中で明確な役割を与えて活かすべき。もちろん、ムリならトレードだけど、そうやって誰もかれもフィットさせることなく繰り返してきたじゃないか。クズマをトレードしても十分な対価を得られる気がしないのであれば、まずはフィットするようにコーチ陣が努力すべき。それくらいの気持ちがなくてミドルトンを出したのであれば、そっちの方が問題だよね。

さようならバックス’25” への1件のフィードバック

  1. 個人的にブーテンホルツァーを解雇した翌シーズンにアトキンソンではなくグリフィンをチョイスした時からゆっくりと歯車が狂っていったと思ってます。
    結果論にはなりますが。

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