さようならバックス’25

◎ゲームコントロール

ベテラン路線を続けたことに問題があるわけですが、ベテラン路線ならばペースを上げすぎない事や、ワンプレーをしっかりと構築することでメリットを生み出したいところです。しかし、戦術に乏しいリバースなので難しかったし、そもそもPG補強を怠ったシーズンでした。こちらも3人のPGを使いまわすペイサーズに負けたというのにね。

リラードの控えにはPG仕事をしないコンボガードのデロン・ライト。本来はヤニスがいるからこそパサータイプであり、ゲームコントロールが得意なタイプが好ましいはずですが、ガン無視したようなフロントでした。シーズン中にいろいろあってライアン・ロリンズとKPJがやってきたのはラッキーでしたが、まぁPGらしさはゼロだよね。

リラードはゆっくりとオフェンスにエントリーし、周囲にパスを捌くか、ツーメンゲームを仕掛けるのがデフォルトです。個人突破タイプではないし、ヤニスとの絡みがイマイチなのですが、それでもボールを落ち着けてオフェンスへと入っていきます。プレーオフの2試合でリラードは14点、7点と個人としては酷かったですが、2試合ともオンコート時のバックスのオフェンスレーティングは120を超えています。

理想を言ったらキリがないですが、あくまでも控えPGが欲しかっただけなのでビッグネームとかではありません。ペイサーズだけでなく、セルツはプリチャード、キャブスはタイ・ジェローム、ニックスはマクブライトと各チームが「そのチームでしか活躍しなそう」なPGを抱えています。3人のタイプが違うもんね。

バックスの戦術に適した控えPGは誰なのか。少なくともKPJとロリンズじゃないよね。そして戦術が曖昧だから控えPGに困るわけで、ブーデンの頃は『変化をつけるブログドンがいれば・・・』とはなったけど、明確に控えPGに困ったわけではありません。まぁエース陣が1on1しているからだけどさ。

トレントはプレーオフで異様な活躍をしたし、AJグリーンも新たなシューターとして頑張ってくれた。でも、ヤニス以外にシューターを活かすプレーメイカーはいたのだろうか。リラードもシューティングタイプだしな。優秀そうな選手を集めていくけど、バックスで肝になれそうなロールプレイヤーを集めるのは苦手だよね。

KPJに関しては相変わらず周りが見えていないし、好き勝手やっているだけ。ただ、ヤニスのチームにおいて自分で点を取りに行く控えガードがいる分には、打開役として悪くなかったです。KPJでてくるとメチャクチャだったもん。良くも悪くも。なので、メインで使うのは違う。

ただ、それならクズマと被っている。そしてブルックやプリンスはやることがなくなる。この3人がプレーオフで問題になったのはKPJの責任ではないけれど、活躍させるような組み合わせではないよね。アンドレ・ジャクソンがPGしていた方がまだ少しは活きただろうに。

結局のところ、ゲームコントロールとか難しい話ではなく、バックスはバックスにあったPGを見極められていないってことです。デロン・ライト、ライアン・ロリンズ、KPJという選手が不正解だったのではなく、バックスの戦術の中でPG仕事を適切に割り振られていないっていう感じ。KPJは戦術仕事の外ではよいんだけどね。

それはブルックたちが効果的に絡めるかにも繋がっている話。そしてクズマをとったのが正しかったのかにも繋がってきます。

さようならバックス’25” への1件のフィードバック

  1. 個人的にブーテンホルツァーを解雇した翌シーズンにアトキンソンではなくグリフィンをチョイスした時からゆっくりと歯車が狂っていったと思ってます。
    結果論にはなりますが。

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