さようならレイカーズ’２５　？

◎脳筋ウルブズ

プレーオフで勝つには柔軟性のない戦術であり、相手を見ていない。そしてリスク回避の対抗形を捨てたというのは割と大きな問題でした。ここを解決するのがオフの課題ですが、補強も大事だし、補強だけでは解決しないのです。

さて、こんなことを書いていると、まるでウルブズはプレーオフの準備ができているチームのようですが、そもそもウルブズもまた脳筋スタイルで相手のことを考えないスタイルでした。「した」っていうか「です」かもしれない。

ただ、ウルブズはゴベアのリムプロテクトだけでなく、マクダニエルズのディフェンスで相手エースを消しに行くことが可能で、さらにベンチからＮＡＷのチェイスディフェンスもあります。脳筋な雰囲気は変わらないけど、そもそもディフェンダーを集めたので必然的に「相手を止めに行く」ことを優先しています。

その代わりオフェンス面ではアントマン次第。次第なんだけど、リードがはいってくることでオフェンスに変化もつくし、今シーズンはコンリーの出番が減った代わりにディヴィチェンゾで点を取りに行くのも可能になったしね。気が付いたら、そこそこの変化と決定的なアントマンと（ときどきランドル）いうスタイルが出来てきました。

ドンチッチとレブロンが並んだ以上、レイカーズも似たようなことは可能です。『ディフェンス・ウィン・チャンピオンシップ』とは限らないけど、この２人がいるからには周りにはディフェンダー並べた方が攻守のバランスがよくなるよね。

スモール戦術も使うならばマーカス・スマートみたいなタフなディフェンダーを加えるのがいいし、センターを常時起用するならば機動力にも対応できるウォーカー・ケスラーがいい。４．５番ならばジョン・コリンズかな。どっちも八村でジャズと交渉なのかもしれない。

ただ、忘れてはいけないのはクリッパーズがクリス・ダンをスターターに置いたように、セカンドガードにはディフェンス担当を置くべきです。ダイソン・ダニエルズ、クリスチャン・ブラウン、ドート、ネムハード、ミカル＆ハート、ホリデー・・・
「優勝した時にＫＣＰとダニー・グリーンだったことを思い出せ」とは毎シーズンのようにレイカーズにいえること。リーブスを残すならばシックスマンにするしかないよ。

ある程度は脳筋でも大丈夫だけど、その前提はそもそもディフェンダーを用意していること。ダービン・ハムは割とディフェンダーに拘っていたのに、随分と方向転換したもんだよね。

優勝した時はレブロンの周りをディフェンダーで固めた
ドンチッチの周りにはディフェンダーを揃えるのがセオリー
セカンドガードにディフェンダーが現代の基本
ウルブズのディフェンダー陣に抑え込まれた

いろんな事実がディフェンダー補強に動くべき指針になるはずなのですが、どうしていくんでしょうね。ゲーム４の交代なしの後半はスタミナ問題だけでなく、オフェンス志向であることと、柔軟性のない戦い方という事実を叩きつけてきました。

ドンチッチを獲得できただけで成功のシーズンなのに、さらにシーズン３位という結果もついてきた。でも、プレーオフで勝つには足りない要素がいっぱいあったぜ。オフの課題はハッキリしていると思うんだ。