◎ジェイレン・ジョンソン
〇アシスト
26.6(16位) ⇒ 29.6(2位)
〇スティール
7.5(16位) ⇒ 9.7(2位)
面白いことにマレーがいなくなった結果、アシストとスティールが増えました。まぁディフェンス面ではマレーはダメだったのでわかりやすいのですが、チーム2位の6.4アシストがいなくなったらチーム全体のアシストが増えたのは面白い変化です。
アシストに関してはチーム全体での増加、スティールに関してはダニエルズが異常だったが要因です。ただし、アシストもスティールも共にチーム2番目に多かったのはジェイレン・ジョンソンでした。インサイド担当が伸ばしにくいスタッツなのに、しっかりと貢献してくれたことがホークスのチームカラーになったといえます。
〇ジェイレン・ジョンソン
18.9点
FG50%
10.0リバウンド
5.0アシスト
1.6スティール
1.0ブロック
ケガさえなければMIPの最有力候補であったジェイレン・ジョンソン。203センチのウイングらしからぬリバウンドの多さは目を引くし、総合的に稼いでくれているのだから、マルチすぎる2番手でした。
頂点であるヨキッチの至高さから程遠いのはもちろん、サボニスのようにハンドオフを生み出す戦略性を持っている感じもなければ、アブディヤのようなガードスキルもなく、そこまで『上手さ』は感じないのですが、体幹が強いからかアシストを記録していきました。
またオフェンス以上にディフェンス面でジョンソンのオン/オフは大きな違いが出ていました。スティールだけでなく、高速ヘルプでのブロックショットとリバウンド回収能力の高さはホークスにとって重要で、代役がいないことも悩みでした。
ケガで離脱したらグイエがスターターになったのは、マジで他にいなかった感が強いです。ホークスに限らずセンター以外のリムプロテクト能力がある選手は、ディフェンス構築において重要になっていますが、攻守にマルチさを発揮しまくっていたシーズンでした。
そんなわけでジェイレン・ジョンソンが離脱してからのホークスは、完全に打ち合いを制す従来のパターンに戻っています。ニヤング獲得でその方がわかりやすいってのもあったしね。
いろんな意味での2番手になり、いまやチームで最も重要な選手になった感もあります。ただし36試合しか出場しておらず、この活躍が本当に長く続くのか。これだけ働いてもケガしない身体で戻ってこれるのか。まだまだ『活躍した』といえるシーズンは過ごしていないだけに、来シーズンは自分の価値を証明しなければいけません。
さて、そんなジェイレン・ジョンソンの陰に隠れて、クレイチがポイント・フォワードとして起用されていたのは衝撃でした。サイズがあって動きがスムーズなウイングは、サンダー時代から面白そうな素材にみえていましたが、当時の課題は『シュート成功率が上がらない事』というシューター系にとっては致命的な課題でした。
ところがところが、シューター系じゃなくてポイント系のウイングになっていった今シーズン。正直、契約すらも終わりそうな匂いだったのにさ
〇ヴィト・クレイチ
20.2分
7.2点
3P43.7%
2.7リバウンド
2.6アシスト
3P成功率はよかったものの、シューター系だとすれば得点が少し物足りない。しかし、このプレータイムで2.6アシストは立派。トータルで良いウイングになってきました。びっくりだぜ。
ジェイレン・ジョンソンが目立ったシーズンでしたが、ホークスはチームとしてウイングに起点役を求めたシーズンでした。まるっきりロイス・オニールを求めたクイン・スナイダーにもみえるのが何とも切ないんだけど、個人の武器を出したというよりもチームとして求める役割をこなしたような2人でした。