さようならグリズリーズ’２５

◎またもＪＪＪ

〇プレーオフのＪＪＪ
34.2分
16.0点
ＦＧ37.9％
３P27.3％
5.0リバウンド
0.5ブロック

またもプレーオフで沈黙したＪＪＪ。スモールなサンダー相手にフィジカルと高さの利店は活かせませんでした。もともとオンボールで何かを起こせるタイプではないだけに、チーム全体が展開力を欠いたこともＪＪＪにはマイナスでしたが、インサイドの核となるプレイヤーとしては厳しすぎるスタッツでした。

プレーインでも３Ｐは決まるものの、インサイドでは存在感を発揮できておらず、キャリアを通してプレーオフのＦＧは４０％を下回っています。さすがにＦＧ４０％切っているＰＦをマックスレベルのサラリーで抱えるのは厳しすぎるぜ。

〇８フィート以内のショット
シーズン　　57％
プレーオフ　39％

ちなみにプレーインの２試合でも３３％とさらに低い数字でした。ポストシーズンに弱すぎるわけですが、今年に関しては３Ｐは決まったので「ビビり」というよりは単純に「対策されると引き出しが少ない」ことが問題です。プレーパターンが少ないのと、ディフェンスを見てアジャストする能力が低い。

本来はスピードで粉砕されるイディのプレータイムは控えめにすべきですが、フロントの指示云々を別にしてもＪＪＪが決めきれないからイディを使いたくなる気持ちもわかります。サンダーやウォリアーズといったスモール戦術が相手でもペイントで強みを発揮できないんだもんな。

ケガの多いクラーク、ディフェンスに難のあるアルダマと共に、どの組み合わせを信じればいいのかがグリズリーズの課題といえます。

そして今オフにアルダマは制限付きＦＡになります。高いサラリーを払ってまで残す意味はないのですが、いなくなったらストレッチ戦術がとりずらくなります。まぁフロントがイディを使いたいならストレッチ役はＪＪＪ、時々ハフでいいんだけどさ。

またＪＪＪは来オフにＦＡになるので、今オフに契約延長をしておくか、それともトレード要員として考えるかもオフのポイントです。イディ＋アルダマにしておいたらサラリーは安く済む。ＪＪＪにマックスレベルを払うならアルダマはさようならで、ポストシーズンへの不安は残る。

３番ポジションに不安があり、そこにウェルズ（ピッペン）を持ってきたのが今シーズンのグリズリーズですが、不動の４番であるＪＪＪが４番しかできないのが悩みです。実はバグリーの方が使いやすいんじゃないかとすら思ったくらいね。まぁバグリーはシーズン中ですら安定しないけどさ。

ディロン・ブルックスやカイル・アンダーソンに始まり、ザイアー・ウィリアムスやデビット・ロディらのガード寄りの３番がいなくなり、ララビアともさようなら。急激にウイングがいなくなった今シーズンでしたが、ＪＪＪの使い方次第で補強ポイントも変わってきます。

リムプロテクト力があり、３Ｐも上手いビッグマンなんて普通は柔軟な起用法をしやすいのに、リバウンドが弱く、インサイドフィニッシュが怪しいという変なデメリットがあるから固定ポジションっていうね。

２年ぶりのポストシーズンで相変わらずの弱さを見せてしまったＪＪＪ。ある意味でグリズリーズが強い相手に勝てない理由の１つでもある気がします。相手に応じた戦い方へシフトすること、相手の弱点を有効利用すること。ＪＪＪがインサイドの核ならばやらなければいけないことは多いよね。