そして8試合目はセルティックス戦でしたが、とにもかくにもカニングハム。うめーな。引き付けてスペース作ってイージーショットを生み出しまくっています。マジカルなパスではなく、論理的に作り上げたパスでピストンズのペイント内得点を生み出しているわけです。
この8試合で100ポゼッション当たりのペイント内得点をカニングハムのオン・オフコートで比較するとこんな感じになります。
〇ペイント内得点 64.5/46.4
〇セカンドチャンス 13.6/20.6
〇速攻 25.2/18.0
恐ろしいまでの差が出ています。20点近くペイント内得点に違いが出るのだから、いかに大事なのか・・・ってのもあるのですが、デューレンやトバイアスも似たような感じになっており、実はオフコート時にビーズリーに打たせまくっていることも関係しています。
そうなるとロングリバウンドからのセカンドチャンスが増えるのも道理。カニングハムがいない方がセカンドチャンスが多くなるわけだ。速攻はリバウンドからボールプッシュするカニングハムが大事。
〇エリア別アテンプトとFG
ゴール下 40本 55%
ペイント内 34本 56%
ミドル 16本 50%
3P 42本 43%
カニングハムの課題はシューティングにありましたが、この8試合は高水準です。特にミドルやペイントの確率の高さが際立っており、ジャンプシュートの課題を克服してきました。このジャンプシュートの怖さがディフェンスを引き付ける要素になってきたわけです。
そんなわけで、いよいよ人間レベルを卒業しようとしているカニングハム。モンスターに大事なのは進化すること。このジャンプシュートの進化は苦手分野の克服でもあり、カニングハムの真骨頂であるゲームメイクのインテリジェンスを際立たせ始めました。8連勝にまで至った道はチームとしてもエースとしても進化の道でもあるのでした。