ブルズの今昔

◎デッドライン

ラビーンやブーチェを売る話が出ているデッドライン。でも、戦術変更をした中で2人は機能しており、特にラビーンに関しては凄まじい効率をもたらしてくれています。サラリーの高さも含めて売るよりも手元に置いておいた方が収支は黒字になりそう。

若手にもプレータイムを与えているので、昨シーズンまでと比べれば成長だって期待できるし、この路線で行くならこのままでも・・・いいわけないよね。

まず、そもそも戦術適正とか関係なくリセットするような流れならば「ラビーンを売りたい」なんて中途半端なことを言ってはいけません。ホワイトもパトリック・ウィリアムスもギディだってバーゲンセールすべきだった。そうやって指名権集めとタンクをすればいいのに、オールスターレベルでもない若手に将来を託そうとしているのか。

①売るなら売れるものは全部売れ
②売らないならラビーンは残せ

仮にラビーンの価値が高くて、多くの指名権を集められるならば、ラビーンだけ売ってもいいけどそういうわけじゃないでしょ。何を渋る必要があるのか。クーパー・フラッグチャレンジすればいいだけじゃん。とはいえ今シーズンの戦術変更が上手くいっているから①をしたくないのも事実なのでしょう。

③ブーチェを交換しろ(パトリック・ウィリアムスも)

さて、そんな中で継続するならば戦術的にどうしても上手くいきそうにないのがブーチェです。今シーズンは3Pを高精度で決めてくれており、カバーリングの早さなんかもあってチームにとってじゅうような選手なのですが、29歳のラビーンと違って34歳のブーチェで勝ちに行くまで待つのは難しいよ。

また、前述のとおり問題点として「ゴール下」があり、それも攻守に強さと運動量が必要なのでブーチェ向きではありません。パッシングと3P打ちまくっているところだけで見ればブーチェは正解だけど、ランニングゲームを志向し、ゴール下の正確性が懸念なのだからさ。

ついでにいえばパトリック・ウィリアムスのゴール下の弱さも問題なので、今シーズンはなんとFG37.6%とどうにもならない感じです。3P成功率はそこそこだけど、リバウンドも弱いしさ。2年目くらいにはディフェンス力で浮上しそうだったのに、オフボールディフェンスが悪すぎて現状の戦術には合わない。

理想的にはウォーカー・ケスラー。インサイドのディフェンスを安定させるのが第一。そこに走力もあってそこそこ器用。シュートがないのでブーチェとの違いはデカいのですが、3Pビッグいなくてもツーメンゲームは出来るしさ。ジェイレン・スミスもいるし。

ドラフトでビッグマン狙い(というかガードが多すぎて余っているし)にもなりそうなので、ブーチェを指名権と交換するだけでも良さげ。

・・・なんて考えていくと、やっぱりブルズは中途半端なフロント対応をしているよね。やりたいことに適した選手を集めに行くわけでもなく、リセットして再建するわけでもない。しかも今シーズンはポジティブに変わっていっているから、手放していくのも惜しい。

変わりゆくブルズ。現場は変わっていく。選手もプレーを変えていく。
でも、フロントは何を変えようとしているのだろうか。動かなきゃだめだぜ。

ブルズの今昔” への2件のフィードバック

  1. 去年はラビーンのあぶなっかしいハンドラープレーを見るのがかなりしんどかったのですが、今年はシンプルなプレーチョイスがハマってるんですね。
    SAS時代も一時的にハイペースなバスケをやった時、デローザンが意外とハマっていた記憶がありますし、ドノバンにこの判断を昨年の時点で下して欲しかったなぁと思います。

  2. ギディロンゾラヴィーンの組み合わせが楽しくてたまに見ると、その度にパトリックウィリアムズがだめな時の八村みたいなプレイをし続けているのが気になってしまう。

    ギディーをなるべく安く延長+ブゼリスに期待しつつ再建モードが無難に見えますが、CHIはタンクしない方針ぽいのかな。

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