ブルズの今昔

◎ラビーンとブーチェ

生まれ変わったブルズですが、その中でも中心選手であるラビーンとブーチェが新たなオフェンス戦術にフィットしていることも特筆すべきものがあります。1人ひとりがボールを持つ時間が減り、エースアタックよりもボールシェアになった結果としてポジティブな変化をもたらせるのだから、この3年間はなんだったのかとすら思うけどね。

わかりやすいのはブーチェですが、ミドルのアテンプトが減って3Pが増え、何よりどういうわけか3P成功率が大きく向上しました。ブーチェはマジックの最後のシーズンで40%を超えており、アテンプトも6本以上ありました。ある意味で昔を思い出したかのようにリズムが良くなったわけです。

ラビーンも3P成功率が爆上がりしています。この2人が確率良く決めていることが今のブルズオフェンスを形作っているのは間違いなく、こんなに決めている割には勝率が低いとも言えます。

ラビーンのアテンプト数はキャリアで見れば多くありません。加えてミドルも増えており、必ずしも3Pアタックを中心に考えたわけではなさそうです。ただし、思い切りよく打っていく姿勢は明確なのでブーチェもラビーンもキャッチからシンプルに打ち切るようになっています。

特にラビーンはドライブ、タッチ、パスと全てが下がっており、ボールを貰う回数が減ってアタック回数も減。でもパスをするよりもシュートに行く回数が増えた形です。よりシンプルにシュートにいってることが、3P成功率を上げています。しかもパスが減ったのにアシストが増えている。

ただし、タッチ数が減った割にボールを持つ時間は変わらず、それ以上にドリブルの回数が増えています。ここは意外な結果でした。その一方で、1タッチ当たりの得点が大きく伸びているのは試合を見ている印象通り。そして上の2つの数字に反して、シンプルにシュートに行っていることが好結果を生み出しているのも数字に出ています。

とんでもなくEFGが上がっていますが、ラビーンはゴニョゴニョしてもいいことはなく、シュート力とスピードを活かしてシンプルにフィニッシュに行くの大事ということ。ラビーン個人というよりもチーム全体がパッシングするので、それがやりやすい結果を生み出している様子です。

デローザンだけでなく、ボールが止まりがちだったブルズ。ハンドラーのアクションから次のプレーへと繋げていた形から、テンポの良いパッシングとランニングによってエースの効率も上がってきました。ラビーンのTSは64.5%もあるんだよね。なんて勝てないんだろ。

ブルズの今昔” への2件のフィードバック

  1. 去年はラビーンのあぶなっかしいハンドラープレーを見るのがかなりしんどかったのですが、今年はシンプルなプレーチョイスがハマってるんですね。
    SAS時代も一時的にハイペースなバスケをやった時、デローザンが意外とハマっていた記憶がありますし、ドノバンにこの判断を昨年の時点で下して欲しかったなぁと思います。

  2. ギディロンゾラヴィーンの組み合わせが楽しくてたまに見ると、その度にパトリックウィリアムズがだめな時の八村みたいなプレイをし続けているのが気になってしまう。

    ギディーをなるべく安く延長+ブゼリスに期待しつつ再建モードが無難に見えますが、CHIはタンクしない方針ぽいのかな。

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