〇ドライブ数 53.5 ⇒ 50.6
〇タッチ数 406.9 ⇒ 431.7
〇パス数 286.7 ⇒ 306.4
まずわかりやすい変化としてパス数が大きく増えたため、当然タッチ数も増えました。ペースアップによりそもそも回数も増えていますが、それ以上にボールシェアが進んでいます。その反面でドライブ数は減っており、ボールを散らしてからアタックするようになっています。パス⇒シュート、ダメならドライブなので、この推移はわかりやすい。
〇1タッチ当たりのボール保持(秒)
2.92 ⇒ 2.68(29位)
〇1タッチ当たりのドリブル数
2.31 ⇒ 2.13(26位)
〇ペイントタッチ
20.4 ⇒ 18.0(27位)
デローザンがボールを長く持つイメージもあるかもしれませんが、昨シーズンの1タッチ当たりのボール保持時間2.92秒というのは長い方ではありません。ドリブル数も同じ。そんな数字でも今シーズンに比べると「長い」と思わせるほどに、個人でボールを持つ時間が減りました。
今ではリーグ有数のパッシングチームとなったわけです。その分だけペイントタッチは減っており、アタック回数が削減されてしまったわけですが、実はペイント内得点に変化はありません。明らかにドライブを減らしながら、ペイントでは点を取れているわけだ。ただし、デローザンがいなくなったからフリースローが減ったので、ペイント内が2点ほど減ったといえば減った。
パッシングチームであり、プレータイムシェアしているが、得点力は上がった
〇トランジション
15.8(28位) ⇒ 26.9(2位)
〇オフェンス平均移動速度
4.48 ⇒ 4.78
トランジションはリーグ最低レベルから最高レベルへとかわりました。この点はギディ効果がデカいわけですが、それはパサーとしてだけでなく、リバウンダーとしても機能するため、攻守の切り替えが早くなったためです。なのでペースアップだけならギディの影響と捉えていいわけですが、それにしても変化しすぎなわけで、本当にギディ効果だけなら、ギディは偉大過ぎます。
周囲も走るようになっているので、移動速度は大きく上がりました。ただし、これは運動量みたいなもんなので、走りが早いというよりも、動かされまくっている感じです。
〇1試合の走行距離
17.89 ⇒ 18.64
ペースが上がったということは当然、走行距離も増えたわけですが、1試合で1.2キロほど走る量が増えました。ただし、前述のとおりプレータイムシェアしているので、1人あたりは減る方向です。トランジションが増え、走行距離が増え、それを人数で補っているならば、ちゃんと計算が合います。若手にプレータイムもあるし、前を向けるんだよね。
〇4Qの得失点差
~11月 △1.3
12月~ +0.1
昨シーズン ±0
開幕当初は走るスタイルに自分たちがついていけない空気もありましたが、プレータイムシェアが効いているのか、4Qの失速がなくなってきました。戦い方に慣れてきたわけです。でも、まだアドバンテージを奪うまでには至ってないので修行です。これまでデローザン頼みだったポゼッション勝負ができないけれど、4Qに負けなくなってきたならばチーム力は向上したんだろうね。多分。
去年はラビーンのあぶなっかしいハンドラープレーを見るのがかなりしんどかったのですが、今年はシンプルなプレーチョイスがハマってるんですね。
SAS時代も一時的にハイペースなバスケをやった時、デローザンが意外とハマっていた記憶がありますし、ドノバンにこの判断を昨年の時点で下して欲しかったなぁと思います。
ギディロンゾラヴィーンの組み合わせが楽しくてたまに見ると、その度にパトリックウィリアムズがだめな時の八村みたいなプレイをし続けているのが気になってしまう。
ギディーをなるべく安く延長+ブゼリスに期待しつつ再建モードが無難に見えますが、CHIはタンクしない方針ぽいのかな。