◎成長
「マイク・ブラウンがキングスにもたらしたものは大きく3つ」と書きましたが、
①相手は関係なく、アップテンポなオフェンシブ戦術を導入
②常に「自分たちから仕掛ける」ことを徹底
で、3つ目を出していませんでした。それは何とも言えない要素だからでもあります。
ディフェンスに課題があったフォックスは、マイク・ブラウンがHCになってから相手エースとのマッチアップも担当するようになり、見違えるほどの成長を見せました。特に4Qでのプレッシャーディフェンスからスティールを生み出し、逆転劇へとつなげる攻守両面での活躍が目立つようになったのです。
加えて「試合を決める」という意識が高い選手にもなりました。初代クラッチ王に輝き、チームをプレーオフに導ける存在になったわけです。キーガン・マレーにもディフェンスでの活躍を促したりと、選手のエネルギーを引き出すモチベーターとしても機能していました。
しかし、ここでもやはり「次のステップ」がみえなくなりました。相変わらず余計なファールをしているサボニスは個人の問題かもしれませんが、誰の何を改善させたいのか見えなくなっています。
それは若手や謎の選手が台頭してこないチーム事情にも繋がります。NBAのルールではサラリーの安い謎の若手が出てこないと苦しくなるので、そういう選手たちを活躍させられるカルチャーであり、信頼するマインドがなければ厳しいものがあります。モチベーターっぽいのに、新顔が台頭してこないことはキングスの問題でした。キーオン・エリスがいなければ解任はもっと早かったかもしれません。
フォックスをはじめとした主力選手との関係性はどうなのか。そこが疑問に思えてくるのも、負けている状況の中でコミュニケーションがうまくいっていない気もしてきます。まっ真実はわからんけどさ。
いずれにしても改善するポイントが見られない以上、このまま続けても限界がみえるというところでの解任でした。シーズン終了まで待っても良かったとは思いますが、待てない何かがあったのだと思います。
もーおっしゃる通り、どう考えてもプレータイムに問題があり、マイクブラウンのこだわり・偏重が負けに繋がっていたので、解雇は当然かと。
今日、ミネソタがクラッチタイムでコンリー、コベア、マクダニエルズ(リード退場で出てきましたが)も出さず勝ち切った試合を見たので、自分たちのやりたいこと>試合の流れ になってるのも一昨年のまま変化がないマイクブラウンのいただけないとこでした。
今のキングスはディフェンス時にキックアウトのディフレクションを狙いすぎるのがかなり気になるのですが(特にデローザン)、スタミナ切れゆえ有効なチェイスができないことの裏返しだと感じていました。
whynotさんのおっしゃる通り、まずはプレータイムシェアを進めて、平面で守ることを思い出させるのが次HCの仕事になるでしょうね。
今のチームにもアイザックジョーンズなどめちゃくちゃだけどハッスルできる選手たちはいるので、新生キングスが楽しみです。
今季のキングスは速攻の得点が減って、2023のように火力勝ちすることが出来なくなったことも問題だと思ってます。3P%の悪化はデローザン加入、キーガンのハードワーク増加で説明が出来ますが、高いDREB%を速攻に還元出来なかったことは残念でした。
クリスティには速攻の増加、コーナークラッシュ(コーナーからの飛び込みリバウンド)の徹底、ミスマッチ狩りの増加で、現代的なバスケットをしてほしいです。
終わり方は残念でしたが、2年前の強豪チーム相手に火力でゴリ押すバスケは非常に魅力的であり、キングスファンにプレイオフを経験させてくれたマイク・ブラウンへの恩は、一生忘れないです。お疲れさまでした。
速攻の得点
→2023: 14.9点(7位)
→今季: 13.2点(26位)