キャブスの変化を追ってみよう①
30試合近くが経過した中でも70勝ペースを続けているキャブス。「いろいろやる」し「プレータイムシェア」のアトキンソンなのでチームが機能するまで時間がかかると思いましたが、予想外に順調どころか圧倒のパフォーマンスを引き出しています。その違いを探していきましょう。
121.6点(2位)
2P58.6%(1位)
3P40.0%(1位)
アシスト28.3(8位)
まず前提としてオフェンス力の高さが際立っており、その根底にあるのはFG成功率の高さです。2Pも3Pもリーグトップで、もちろんオフェンスレーティングもリーグトップです。
FG成功率が異様に高い
一般論で言えばイージーシュートが増えているってことになるわけですが、FG成功率を考えるとアシストは「8位くらいなのか・・・」という疑問も出てきます。
〇昨シーズンからの変化
112.6点 ⇒ 121.6点(2位)
2P 56.1% ⇒ 58.6%
3P 36.7% ⇒ 40.0%
アシスト28.0 ⇒ 28.3
それはチームの変化を見ると一層気になるところです。得点は9点増えており、FG成功数では41.8⇒44.6と3本近く増えましたが、アシストは0.3しか増えていません。ってことはキャブスのFG成功率向上は
パスワークよりも個人突破系の確率が高まった
ということになります。試合を見ているとそういう印象ではないけどね。なのでトラッキングを見てみましょう
〇パス数 297.8本 ⇒ 268.2本
〇キャッチ&シュート
得点 30.8点 ⇒ 30.5点
3P 25.4本 ⇒ 24.9本
38.3% ⇒ 39.8%
キャッチ&シュートを見ると昨シーズンとの変化はないといっても過言ではありません。ところがパスの本数は大きく減っており、悪く言えば個人でのアタックが増えたということでありつつ、よく言えば少ないパス数で昨シーズン同様のキャッチ&シュートへと繋がっているわけです。
少ないパス数で多くのキャッチ&シュートを生み出している
〇3Pアテンプト
オープン 13.9本 ⇒ 14.6本
ワイドオープン 17.2本 ⇒ 20.3本
〇3P成功率
オープン 36.1% ⇒ 36.5%
ワイドオープン 39.6% ⇒ 45.3%
そしてオープン+ワイドオープンをみると3.8本の増加です。パスが減ってワイドオープンが増えて得点効率アップした。これが特定のハンドラーが加わったことで個人突破からのキックアウトが増えたならともかく、選手がいれかわったわけではなく、パスワークが減って・・・の効果なのだから、アトキンソンマジック。
ビッカースタッフ時代はハンドラー任せのオフェンス構築でしたが、それがポジショニングが定められてキックアウト先もオフボールムーブも加わったので、効果的なパスになったのは印象としてはよくわかります。ただ、あまりにも効果的にアシストを積み上げているのはファンキー。
アトキンソン・ネッツファンブログによるアトキンソン評うれしいです!
アトキンソンと言えば、RHJやクルッツみたいなタイプを駆使する印象が深かったのですが、キャブスでは見出されたのがジェロームというのが趣深いですね。