今シーズン初めの解任はキングスのHCにして、2年前のCOYでした。5連敗により解任となったわけですが「昨シーズンから何を学んだのか」という点で物足りなかったのは間違いなく、1年目の成功から特段の進化がなかったことが最大の問題であり、それは1回目のCOYでも起きていた現象かもしれません。2度目の失墜。
〇キングス時代
22-23シーズン 48勝34敗 COY
23-24シーズン 46勝36敗
24-25シーズン 13勝18敗
〇キャブス時代
05-06シーズン 50勝32敗
06-07シーズン 50勝32敗
07-08シーズン 45勝37敗
08-09シーズン 66勝16敗 COY
09-10シーズン 61勝19敗
キャブス時代はレブロンがいて、2年目でファイナルへ進むも、その後は2年連続で60勝しながらもファイナルへは進めず、いわゆるシーズンで良い成績を残しても「次のステップ」へと進めないHCでもありました。
ジャッジが早い気もするけれど、仮にこの後で成績が上向いたとしても
「6位以内に入れるのか」
「プレーオフで勝てるのか」
という課題が付いて回りそうだからこその解任なのでしょう。この論点であれば理解できる解任劇でもあります。特に今はグリズリーズとロケッツが上位にいるわけで、タイラー・ジェンキンスやウドカに比べると進化に乏しく、そしてスパーズの下にいる以上はプレーオフどころかプレーインすら怪しくなっているのだから、テコ入れをしなければいけないのでした。
ちなみに「フロントが悪い」という意見は、昔を引きずりすぎの話。悪夢のようなフロント陣が入れ替わってから上向いているのであって、マイク・ブラウンをHCにしたのも、その一環でしかない。だらだらと続けないのが現フロントの判断なのさ。
しかし、キングスを17年ぶりのプレーオフへ導いたのは紛れもなくマイク・ブラウンの功績であり、負け犬根性が染みついていた組織を変革したことは高く評価されていいでしょう。「次のステップ」へ進めることは出来なかったけど「ファーストステップ」へ進ませたのはマイク・ブラウン。「1から10にする」ことは出来なかったけど、「0から1にする」ことが出来たのはマイク・ブラウン。
もーおっしゃる通り、どう考えてもプレータイムに問題があり、マイクブラウンのこだわり・偏重が負けに繋がっていたので、解雇は当然かと。
今日、ミネソタがクラッチタイムでコンリー、コベア、マクダニエルズ(リード退場で出てきましたが)も出さず勝ち切った試合を見たので、自分たちのやりたいこと>試合の流れ になってるのも一昨年のまま変化がないマイクブラウンのいただけないとこでした。
今のキングスはディフェンス時にキックアウトのディフレクションを狙いすぎるのがかなり気になるのですが(特にデローザン)、スタミナ切れゆえ有効なチェイスができないことの裏返しだと感じていました。
whynotさんのおっしゃる通り、まずはプレータイムシェアを進めて、平面で守ることを思い出させるのが次HCの仕事になるでしょうね。
今のチームにもアイザックジョーンズなどめちゃくちゃだけどハッスルできる選手たちはいるので、新生キングスが楽しみです。
今季のキングスは速攻の得点が減って、2023のように火力勝ちすることが出来なくなったことも問題だと思ってます。3P%の悪化はデローザン加入、キーガンのハードワーク増加で説明が出来ますが、高いDREB%を速攻に還元出来なかったことは残念でした。
クリスティには速攻の増加、コーナークラッシュ(コーナーからの飛び込みリバウンド)の徹底、ミスマッチ狩りの増加で、現代的なバスケットをしてほしいです。
終わり方は残念でしたが、2年前の強豪チーム相手に火力でゴリ押すバスケは非常に魅力的であり、キングスファンにプレイオフを経験させてくれたマイク・ブラウンへの恩は、一生忘れないです。お疲れさまでした。
速攻の得点
→2023: 14.9点(7位)
→今季: 13.2点(26位)