◎補強
COYをとったシーズンのロスターを見ると、こんな選手がいます。
ダビオン・ミッチェル
ケスラー・エドワーズ
テレンス・デイビス
メトゥ
KZオクパラ
みんな、それぞれダメなところがある選手なわけですが、彼らを使うことで、よくわからないことが起き、それはチームとしての多様さにもなっていました。それに対して補強が進むほどにチームとしての戦い方は整理され、わかりやすくなり、イレギュラーが発生しないのでワンパターン化していました。
キーオン・エリスの存在を除けば、想定外に戦力化された選手はおらず、前からいる選手が重用される中で、主力のプレータイムは伸びるし、想像できる範囲のプレーに留まっていたとも言えます。
唯一、デローザンがきたことで新たな刺激を混ぜることが出来たはずですが、そこの機能性が気に入らないからかフォックス、モンク、デローザンと並べてしまったことは、マイク・ブラウンがチームに新しい要素を加えていくことを拒否したようにも見えます。
ディフェンスがキングスの課題ですが、便利に使えそうだったマクダニエルズをカットしたことなど、マイク・ブラウンの方向性はオフェンスに向いており、『フロントの補強が悪かった』というのは難しいです。もちろん、ディフェンスの穴を埋める補強が出来なかったのはフロントですが、仮に穴を埋める選手を連れてきても起用されたかどうか。
多様性のこの時代。時にはフィットしていない選手を混ぜる方が上手くいくなんてことが起こりがちです。自分たちの戦い方を徹底したのはマイク・ブラウンの良さでしたが、同時にマイク・ブラウンの限界にも見えたわけです。
もーおっしゃる通り、どう考えてもプレータイムに問題があり、マイクブラウンのこだわり・偏重が負けに繋がっていたので、解雇は当然かと。
今日、ミネソタがクラッチタイムでコンリー、コベア、マクダニエルズ(リード退場で出てきましたが)も出さず勝ち切った試合を見たので、自分たちのやりたいこと>試合の流れ になってるのも一昨年のまま変化がないマイクブラウンのいただけないとこでした。
今のキングスはディフェンス時にキックアウトのディフレクションを狙いすぎるのがかなり気になるのですが(特にデローザン)、スタミナ切れゆえ有効なチェイスができないことの裏返しだと感じていました。
whynotさんのおっしゃる通り、まずはプレータイムシェアを進めて、平面で守ることを思い出させるのが次HCの仕事になるでしょうね。
今のチームにもアイザックジョーンズなどめちゃくちゃだけどハッスルできる選手たちはいるので、新生キングスが楽しみです。
今季のキングスは速攻の得点が減って、2023のように火力勝ちすることが出来なくなったことも問題だと思ってます。3P%の悪化はデローザン加入、キーガンのハードワーク増加で説明が出来ますが、高いDREB%を速攻に還元出来なかったことは残念でした。
クリスティには速攻の増加、コーナークラッシュ(コーナーからの飛び込みリバウンド)の徹底、ミスマッチ狩りの増加で、現代的なバスケットをしてほしいです。
終わり方は残念でしたが、2年前の強豪チーム相手に火力でゴリ押すバスケは非常に魅力的であり、キングスファンにプレイオフを経験させてくれたマイク・ブラウンへの恩は、一生忘れないです。お疲れさまでした。
速攻の得点
→2023: 14.9点(7位)
→今季: 13.2点(26位)