◎ツービッグ
ドライブキックアウトからワイドオープン3Pが増え、ガーランドとジェロームがドライブフィニッシュの精度を向上させてくれたことが、キャブスオフェンスの大きな変化でした。しかし前述のとおり「ツービッグでゴール下渋滞」が起きている中で、ドライブフィニッシュが向上したことは疑問点でもあります。
ベンチから出てくるのでワンビッグの時間がメインのジェロームはわかりやすいですが、ガーランドはどうなんでしょうね。
〇アレン+モーブリーとのプレータイム
ガーランド 15.5分 ⇒ 14.7分
ジェローム 4.4分
ガーランドもツービッグの時間は減りましたが、全体のプレータイムが減っているのでこんなもんでしょう。一方でジェロームは非常に短いので効果的な使われ方をされているのは間違いありません。
さて、ではアレンとモーブリーが同時にコートにいる時間のチーム全体の変化をみてみましょう。
〇アレン+モーブリーのオンコート
17.1分 ⇒ 15.2分
3Pアテンプト 10.7本 ⇒ 12.2本
アシスト 10.7本 ⇒ 9.0本
ターンオーバー 5.2回 ⇒ 4.3回
プレータイムは減りましたが3Pが大きく増えています。でもアシストは減り、ターンオーバーも減った形です。オフェンスレーティングは111.3から121.2へと跳ね上がっています。まぁこれはチーム全体が上がっているんだけどね。
昨シーズンに対して1試合当たりの3Pアテンプトが2.5本増えましたが、そのうち1.5本はツービッグの時間帯の3P増ということになります。ビッグマンが多いときに3Pを増やし、3P増はガーランドのドライブ成功率UPにも繋がっています。
今シーズンはモーブリーが積極的なアタックをしており、3Pも打っていきますが、個人的な変化というだけでなく、チームとしてもツービッグの時間帯にストレッチさせることを強く意識しており、それがドライブにも繋がっています。
〇ピック&ロール
ハンドラー 19.4回 ⇒ 23.9回
17.0点 ⇒ 25.3点
ロールマン 7.1回 ⇒ 8.1回
8.3点 ⇒ 9.1点
そしてピック&ロールについては5.5回も増加し、特にハンドラープレーでの得点効率の高さが光っています。ロールマンもしっかりと使いつつ、ハンドラーサイドでプレーを決めれていることが、オフェンス力UPへと繋がっています。ドライブとセットな形ですが、ハンドラープレーの積極性はロールマンを効果的に使う事にもなっています。
〇カットプレー
アレン 6.3点 ⇒ 4.2点
モーブリー 5.5点 ⇒ 4.4点
その他 2.1点 ⇒ 3.8点
そして中外のバランス整理というか、インサイドを空ける形を作れたというか、ツービッグのインサイド無双を減らした代わりにドライブだけでなく、カットプレーでも変化が出ています。基本はアレンとモーブリーが合わせていたのが、他の選手のダイブプレーも増えてきました。
コーナー担当の人数が増え、カッティング担当の人数も増え・・・キャブスのオフェンスはポジショニングの流動性が光っています。
アトキンソン・ネッツファンブログによるアトキンソン評うれしいです!
アトキンソンと言えば、RHJやクルッツみたいなタイプを駆使する印象が深かったのですが、キャブスでは見出されたのがジェロームというのが趣深いですね。