ラメロが得点を取るために、そしてラメロが得意分野で勝負できるようにオフェンス戦術が整理されている今シーズンのホーネッツ。それは同時にラメロがスーパースターな活躍をすることが前提であり、18-19シーズンのハーデン並みに得点を奪うことが求められている気がします。それを促すために周囲はハードワークで助けてくれますが、果たしてラメロはそこまでの選手になれるのか、ってのが今シーズンの課題です。
新HCチャールズ・リーはブーデンフォルツァー門下の有望株として以前から注目されていました。タイラー・ジェンキンスやアトキンソンなど、人気門下生の最新版として複数のチームのHCに噂が出ていましたが、引き抜きされまくっていたバックスが色々と防止策をやっていたような気もします。
ホークス時代からブーデン門下で進んだリーは、昨シーズンはセルツのACとして優勝を経験。そして満を持してホーネッツのHCに就任したわけですが、バックスーセルツの流れをハッキリとくんでいる戦術なのは面白いものがあります。
〇3Pアテンプト
34.0 ⇒ 44.2
3Pアテンプトはわかりやすく増え、今ではセルツに次ぐリーグ2位となっています。ここにラメロを強く絡ませているわけですが、5人がコートにバランスよく広がり3Pを狙っていくのはバックスらしく、それでいて3人がアウトサイドでポジションチェンジしていくのはマッズーラっぽいしさ。どちらも3P中心の組み立てなので、ホーネッツでもわかりやすくなっています。
元々ディフェンス担当だったこともあり、バックスらしい引きこもり系のディフェンスシステムを好んで使っており、オープンの3Pを多く打たれています。
〇被ワイドオープン3P 20.1本
それでも対戦相手に応じたゲームプランもあって、打たせてよい選手とダメな選手を分類して対策している感じです。ここだけ聞くと悪くないのですが、ピック&ロールからハンドラーに対してショーディフェンスをしないので、プルアップ3Pも打ち放題です。そのためシューティングがお得意なハンドラーは打ちまくっています。それは面白いことに
スクリーンを使ってラメロに3Pを打たせまくるオフェンス
スクリーンからハンドラーに3Pを打たれまくるディフェンス
攻守において同じ特徴があります。普通は自分たちが狙っていること(重視していること)は、相手に狙わせてはいけないことのはずですが、プルアップ3Pに対しては守る手段がないとばかりの戦術を構築しているし、「ラメロが確率勝負で勝てるはず」という戦略にもなっています。
〇ディフェンスリバウンド率
70.7%(13位)
ブーデン時代のバックスは3Pへの対処が薄い代わりにリバウンドをキープすることで守っていましたが、ホーネッツは微妙です。とはいえ、ビッグマンがケガ人だらけでリーグの真ん中より上なのだから、ここは期待できそうです。ジョシュ・グリーンがコートにいると回収率が高く、ハードワークなウイングを揃えた効果も出そうです。
そんなわけでバックスとセルツでの優勝経験もあって、それぞれの戦術をミックスしていくようなチャールズ・リーのお仕事になっており、ボレゴみたいにぶっ飛んではいないけど、クリフォードみたいに安パイはやらない気持ちが強く出ています。
〇レーティング
オフェンス 108.8(25位)
ディフェンス 113.5(18位)
しかし、現状ではオフェンスもディフェンスも結果が出ていません。ディフェンスはまだ出ている方だけどオフェンスは全く。新たな戦術を導入し、それが選手に適しているのはいいけれど、勝つためにはいくつもの段階を経なければいけないようにみえるのが悩ましい。この方向性であっているのか、今の段階では結論を出せません。
まぁオフェンスのラメロ仕様はダメだと思うんだけどさ。ラメロがハーデンレベルになるとは思えないし、それ以前に今のプレースタイルだと足のケガは常時付きまといそうだからね。身体への負担という面で考え直した方がいい・・・なんて言われても困るもんな。
読んだ感じではアデバヨとブリッジスをトレードしてウイングのアタックをミラーに増やさせるのがいい感じか
ホーネッツはミラーがここに居たくないするまでがリミットだな
これ見ると、いかに選手に運が必要か分かりますね。
whynotさんがHCだったら、ラメロは外され、レブロンはシックスマン以下に追いやられるわけで。
その代わりにwhynotさんが推す、現在は無名の選手がチャンスを得て出てくると。
一寸先は闇、もしくは誰にでもワンチャンある世界…ですな。