ラメロとホーネッツ

◎USG

まずはラメロの変化というか、どれだけラメロが打つようになったのかを見てみましょう。まずはUSGをみれば一目瞭然。もちろん、ヤニスやドンチッチを引き離してリーグトップの数字です。

一般的といっていいのかアレですが、スーパースターなスコアラーであるアントマン、ドノバン・ミッチェル、テイタムは30%程度でリーグ20位前後にいるのですが、ラメロがシュートを打つ割合はこの3人より8%以上高くなっています。イメージとして3割増しってことなわけで、かなり多いよね。

ラメロはボールタッチの回数が多く、1人でダムダムしていますが、リーグ全体でみるとラメロより長くボールを持っている選手はそこそこいます。意外とさばさばっとボールを手放していることがわかるわけですが、パスの本数も少ないのでシュートで終わっている機会が多いことがわかります。まぁFGアテンプトが1位なんだから当然。

昨シーズンからの変化で目立つのはドリブルを多く使ってシュートに行く回数の増加です。つまり、PGとしてドリブルしてプレーを構築しパスを出す、という流れから、ドリブルしてシュートチャンスを作って放つ、というパターンが増えたわけです。

この数字ではリーグトップをSGAが独走しており、ラメロがメチャクチャ多いってわけではありません。ただそれはラメロは3Pが多いという点も関係しており、3Pに限定すればラメロがトップになります。当然、プルアップ3Pの本数も1位だよ。

つまり昨シーズンまでよりもダムダムからの3Pが増えたってことなわけですが、それがオープンの状況で打てています。チーム戦術としてラメロにプルアップ3Pを打たせているんだよね。あっ、今やっている試合でミチッチもプルアップ決めまくっている。

ディープ3Pがオープンというのも関係していますが、総じてプルアップ3P増そのものが悪い傾向ってわけではありません。リーグトップの3Pを放っていますが、これだけ多くの3Pをオープンで打てているのはラメロだけです。

ラメロのUSG%が8%も上がり、よりワガママに打っているように見える今シーズンですが、ラメロ個人を否定的には見ない理由がここにあります。間違いなくホーネッツはラメロに打たせるためのチーム戦術を作っています。

そしてラメロの問題は2Pの確率の悪さにあります。ペイント内で苦労するのだから3Pを打たせる形を作れているのは正解かもしれません。同時に2Pの確率が上がれば戦術的に完成するのかもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA