トリプルダブル No.200

◎ブログの始まり

当ブログは今は亡きスポナビブログで始まりました。その時、まさにウエストブルックが初めてのシーズン平均トリプルダブルを達成しようとしており、バスケの常識が大きく揺れ動いているようなときでした。ゲームチェンジャーとしての面白みを書いてみたいと思ったのがスタートなわけです。

16-17シーズンで速攻で得点を奪いまくったのがウエストブルックでした。ディフェンスリバウンドをもぎ取って、自らボールプッシュしてトランジションアタックを作り上げてしまうシーンは
「センターがリバウンド」⇒「パスアウトしてガードがボールを運ぶ」というバスケの常識を覆しました。

当時ウォリアーズは「リバウンドを取った選手がボールを運ぶ」というのをカリー、ドレイモンド、バーンズ、イグダラ、リビングストンなどで実行しており、同時期に異なる形で新たなトランジションの時代が生まれています。ちなみに速攻の得点2位はカリーでした。

今では同じことをヤニスが表現しており、あるいはリバウンドからの必殺ワンパス速攻を生み出すヨキッチというポイントセンターの凄味がでており、トランジションに持っていく形は増えましたが、リバウンド専門のセンター職というのは常識ではなくなりました。

また、3P増からのロングリバウンド増という理由もあり、リングから離れた位置のリバウンド回収能力も重要になってきました。広い範囲をカバーする反応が早いガードはチームリバウンドには欠かせません。

これはウエストブルックの16-17シーズンのディフェンスリバウンドですが、平均10本以上取る選手でコンテステッドリバウンド率が14.2%というのは異様な少なさです。センター陣は30%を超えており、多くリバウンドを取るには当然のように高さの要素も求められるわけですが、むしろウエストブルックはロングリバウンドを中心に誰もいないところに落ちるボールへの反応の早さで稼いでいました。

あと、アダムスがボックスアウトしまくってくれるので、ゴール下でもイージーに取れたっていう事情もある。サンダーというチームはガードにリバウンドを取らせることでメリットを生み出すのが得意でしたが、その流れが今でも残っているのはちょっと面白い。

この要素については(一時期のベン・シモンズを除き)なかなか後継者的な選手は出てきていません。ただセンター仕事を出来るガードの需要は高まっており、1人のスーパーな回収役ではなく、チームとしての回収役が設定されています。

いずれにしてもガードなのにリバウンドが強いというウエストブルックの存在は3P時代において重要であり、象徴的な存在としてゲームチェンジャーになっていました。

トリプルダブル No.200” への2件のフィードバック

  1. 最近は、精度の低さからネタにされることが多いので、こういった記事は嬉しい限りです。

  2. 理不尽速攻、一度だけ全盛期のウエストブルック現地で見れた時に、あれ、一人だけ1.5倍速?ぐらいに感じました。

    why notさんの、ウェストブルックが先発出場した試合の戦績高いのなぜ?の解説記事が読みたいなあというこの頃です。

    正直どうなるんだろう?というのが開幕前の気持ちでした。

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