好調なスタートを切った両チーム。テンションが高いのか、充実したプレーを見せるレブロンパパ。衰えたは衰えたんだけど、そのプレーはフィジカルだし、スピードもあるから、ワンプレーを切り取って衰えた感はなく、代わりにスタミナがなくなっている。そりゃそうだよ40歳目前だもん。
新しいチームになって3試合で40分オーバーのプレータイムのデュラントオジサン。こちらも衰えており、それはワンプレーにおいてアタック能力が落ちた感じがするぜ。でも、落ちたところで史上最高のオフェンスマシーンは誰よりも高確率に決めていくマシーンであることには変わりがない。
◎働くデュラント
2人を比べると明らかにデュラントの方が働いています。ビッグ3であり、ブッカーがエースムーブするのに仕事量が多く見えるデュラント。ちゃんとパスを繋ぐサンズなんだけど、デュラントに関しては1on1ムーブが多いことが「仕事が多い」ように見えてきます。個人技で仕掛けないといけないのさ。
もちろんブッカーも同じだけど、ブッカーの方がオフボールで動くシュータームーブをするので、個人技アタックが少ない。あとブッカーはドライブしてペイント近辺でのショートレンジを打つけど、デュラントはミドルレンジで躊躇いなくジャンプシュートに踏み切るので「難しいシュートを決めている」ようにもみえる。印象の問題だけど、少なくとも楽に点を取るパターンがないデュラント。
これらの点はサンズのチームオフェンスの問題なわけですが、基本的に5人が広がってスペーシングし、ボールを動かしてアタックするポイントを探していく形を採用しており、大きく空いたインサイドへのドライブがイージーに出来ていないことに懸念があります。ジャンプシュートでも高確率で決めてしまうデュラントゆえか、空いている割にゴール下アタックが出来ていないサンズ。
みんな、しっかりとパスを回すし、エクストラパスでコーナー3Pなんかも多い。ただヌルキッチがAD相手だとビビりがちな点も含めて、どうにもインサイドの得点が増えない。ブーデンからするとヤニス戦術として大成功した形だけど、ヤニスはヤニスであり、ブッカーやデュラントには向いてないような。
そんでもって責めたくてもADが待っていると簡単じゃないしね。サンズにとっては攻略が難しい感じで1Qが終わりました。攻略しなくても点は取れちゃうんだけどね。