カニングハムはモンスターになれるのか

2021年ドラフトで1位指名権をゲットし、人気者カニングハムを指名したピストンズ。以降は負けても負けてもロッタリーに当たらず、5位指名権ばかりという中でアイビー、アサー、そしてホランドを指名してきました。あまりにも酷い選手も含めて共通するのが

ということです。ここにある課題は「5位としてふさわしいか」ではなく、「チーム作りとして正しいか」になりますが、5位で完成形のタイプを指名するのももったいないので、再建時に指名権集めに失敗していることが尾を引いているのかもね。

モンティ・ウィリアムスはチーム戦術を整備し、個人突破に頼らない形を作りましたが、このタイプが多いというのは「チーム戦術を理解して実行する経験値」が足りていない選手ばかりなのと、そもそもモンティのオフェンスはミドルの選択が多いので「シュート力不足のチームに合わない」っていう事情もありました。

シュート力がないチームだから3Pが少ないといえば聞こえは良さげですが、ペイントのショートレンジとミドルが多すぎて3Pが少ないとなれば話は変わってきます。

スピードのあるアイビー、3Pが下手すぎるアサーなどを抱えたチームとしては、ドライブアタックでゴール下を決めきるのが大前提な気がするのですが、サンズ時代のクリス・ポール&ブッカー(あとミカル・キャム・KD)の得意技をそのまんま持ち込んだら、そりゃあ苦労するよね。

その一方でシュート能力の高いベテラン陣を連れてきています。突破力のある若手と、シュート力のあるベテランという構図がピストンズが目指すものだったということですが、結果的にミドルゾーンを使うことが多いからシュート能力の意味が薄かった。ちなみにスチュワートが38%も決めています!

デッドラインでムスカラ、ガリナリを加えるために2巡目を2つ放出し、来シーズンにはどちらもいない。フォンテッキオにも実質的に2巡目を2つ渡しています。こっちは契約更新したからいいけど、4つの指名権を使ってベテランのPFシューターを欲しがったのだから、指名権の使い方が下手すぎる。

そして今オフはトバイアスを出戻り獲得しました。えぇスチュワートとフォンテッキオのポジションですよ。ホランドもいるわけで、これをどうやって活用していくんですかね。普通にトバイアスを使って、ベンチからフォンテッキオで終わりな気がするぜ。ワチャワチャなフロントだね。

いずれにしてもフロントの噛み合わないロスター戦略と、HCの堅実&選手に合わない戦術というのがピストンズの大きな悩みです。その結果が戦術のないHCへの交代なんだから、これまたね。

『戦術カニングハム』を作り上げたルーキーシーズン
離脱により戦術のないチームへ戻った2年目
HCの戦術とフロントの迷走に悩まされた3年目

まぁアレだよね。結果的には「戦術カニングハムが正解」って流れなのかな。ディフェンス強化とカニングハムに頼れば勝ち星は増えそうじゃん。そこに未来があるのかどうか・・・というかドラフト5位陣が成長するのかどうか・・・が不安で仕方がないけどね。

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