3P時代の幕開けに登場したジョー・ハリスは「現代戦術を変えた」とまではいかないものの、「オフボールでのプレーメイク」という概念を現実化した選手ではありました。エースキャラがフィニッシュに行くよりも、シューターに打たせるためのプレーを構築し、さらにカウンタードライブでも高確率でフィニッシュしてくれるジョー・ハリスは、ある意味で
プレーメイク役とフィニッシュ役を分ける意味を作った選手
だったといえます。主役であるプレーメイカーとわき役ながら最高の確率をもたらすフィニッシャー。フィニッシュ力は欠くけれどもプレーメイク能力が高いディアンジェロ・ラッセルとのコンビーネーションはもちろん、その確率は時には史上最高のオフェンスマシーンですらも「パスした方がいい」と思わせた効率の権化。
同時にしっかりとスクリナーが用意され、チーム全体でスペーシングし、オンボールとオフボール両方で仕掛けが用意され・・・そんなチーム戦術が構築されて初めて活躍できる選手でもありました。そのためのスキルセットはすべて持ち合わせているけど、そのスキルセットを使いたいか、個人技アタックしたいかで評価が分かれる選手です。
また「個人技アタック」からは無縁の存在でもありました。それもまた自分の能力と役割を理解しているからこそできる芸当でもあります。余計なことをした時点で選手としての価値は落ちるし、余計なことするよりもオフボールでディフェンスを引き付けることに意味がある選手でもあったね。
さようならジョー・ハリス。チーム戦術における究極のフィニッシャーであり、主役にはならない男。
このブログを読むきっかけになったのが、ウィゴハネッツ時代のPF4人の奇策特集だったので、ジョーハリスの引退は個人的にくるものがあります。
将来的に、ディアンジェロやアレンの引退の時も特集してほしいです。
なんか時の流れを感じます。
もうこうやって引退する選手がでてくるなんてねー
ディアンジェロはやるだろうな
ブルックリンにいた頃は、確率の高さもさることながら、タフにならないシュートの打ち際、裏を突いた丁寧なスタイルのレイアップを決めたりで、逆に上手さを感じさせないプレーが印象に残っています。
そういうシュートに持ち込むことの「上手さ」は素人目線には分かりにくいので、解説がいつもありがたいです。
ジョー・ハリスの引退は、足のケガが大きいという報道ではありましたが、いろいろ考えたのでしょうね。寂しいです。
マークされてるのに打てるのには理由がありますよね。
特にネッツは再現性の高いオフェンスで成功しており、ノウハウが詰まってました!