◎プルアップ3P
大会前にバスケット・カウントに載っていたテクニカルスタッフの話は興味深いものがありましたが、その中でもプルアップ3Pに関しては特筆すべきものがあります。
ワールドカップでの3Pの確率は全体23位の31.3%と全然良くなかったので、こちらは問題です。確率が悪かった要因の1つが『キャッチ&シュート』で、27%(全体の29位)しか入っていません。プルアップ(ドリブルからのシュート)からの3Pとなると、日本の確率は38.7%と上位だったのですが、平均本数は4.8本で大会の1位だったんです。意外な数字ですよね。プルアップは、富永啓生選手(66.7%)、比江島慎選手(55.6%)、富樫勇樹選手(35.7%)あたりが決めていました。
日本がキャッチ&3Pが下手なのはシューター・・・ではなく、展開力不足なわけでして、見た目通りの結果ではありますが、ワールドカップの時点でプルアップの確率が良かったのは面白い話でした。そして今大会は河村が決めまくったこともあり、おそらく上位にいるのでしょう。ある意味でホーバスになってからの最大の変化は
プルアップ3Pの乱打
であるともいえます。「乱打」とかくのは理由(相手との駆け引き)があって打ったものではないと感じているからですが、それでも強気なシュートモードが日本の武器として機能したことは間違いありません。
〇3P
河村 13/32 40.6%
渡邊 7/20 35.0%
ホーキンソン 9/12 75.0%
八村 5/14 35.7%
富樫 3/9 33.3%
比江島 1/8 12.5%
プルアップとキャッチ&3Pのデータはないのでわかりませんが、ホーキンソンが決めまくっているので、おそらく今回はキャッチ&3Pの確率もいいはずです。40%決めた河村はもちろん、八村と渡邊も及第点だったことが日本の3Pを押し上げました。比江島の出番が減ったのはよくわかるけど、富樫はもうすこし使われても良さげ。富永? 0/4だよ。
3試合通して印象的だったのは、とにかく河村がバカみたいに自分で打とうとしたこと。それを40%決めたんだから否定することは何もないぜ。33%だったらケチョンケチョンにバカにするけどね。要するにそういう勝負だったってことです。河村の3Pが決まったから日本は点が取れたし、河村の3Pが決まらなければ大惨事だったでしょう。でも、そこにオフェンスリバウンドという仕掛けは用意してあった。
乱打+オフェンスリバウンド というのが今回の日本のオフェンスにおいて最も重要な要素だったということです。その意味では「河村のプルアップを信じる」+「日本がリバウンドをとれると信じる」という戦術を組んだホーバスの勇気は賞賛すべきであり、同時に信じることは難しいということでもあります。
要するに論理性があるとは思えないが、結果は示したわけだ。3連敗を結果といえるのかは知らんが、「堅実なバスケだから絶対に3連敗しそうなラマス」と「一か八か、アンダードッグが1勝を拾うためのホーバス」だったのは間違いないよね。3位でもベスト8に進めるレギュレーションにおいて、この戦い方は間違っていないと思う。
総合的に見れば過去一番世界で戦えてたと思います。
河村筆頭に決まり過ぎに見える程3Pが決まったとは言えこれこれで前向きに見得なくもないですし。
ただ、今後もホーバス体勢じゃないにしても小さいガードが活躍するの大好き大国の日本では河村が重用されるでしょうが、ビッグマン相手にプルアップ3Pぐらいしか選択肢が無いのが致命的に見えます。NBAのロスターには残れなくてもGリーグ辺りでその辺会得すれば希望はあるのですが……。
後は使う選手一辺倒で他の選手が世界で戦うのに慣れたのかな?とは思います。フランスじゃないですが勝ちに行ってるとはいえ全体のレベルアップも疎か気味になので次のオリンピックまでどうなるのか少し心配ですね
河村のレベルアップはいいとして、他がレベルアップしているのか問題ですね。
ホーキンソンいなければ何もできないんじゃないか疑惑。
ビッグマンの人材がいなくてBリーグで出番のない選手を呼びまくっていたホーバスなので厳しいような
普段NBAのシーズンをずっと見ている自分からすると、上振れに期待しすぎた投機的過ぎる戦い方だし、1,2試合上手くいくことがあってもそれで強いチームにはなれないだろ、という第一印象を持ってしまいます。
シーズン最初の1ヶ月だけ調子がいいけど他のチームに慣れられたら負け続けてシーズン終わる頃には初めの快進撃を忘れ去られるチームが毎年でてきますが、そんな印象です。
ですがプレイオフ以上の短期決戦の国際大会ならこれはこれで一概に否定できないのかなとも思いました。
ただ、短期決戦でフル代表がやるならともかく下の年代もこの戦い方に最適化されるような育成をしているのだとしたらヤバイと思いました。
本当にその通りかと。シーズンが1か月なら勝てるかもしれないっていう形ですね。
NBAでもこの手のチームは1年後に何も残っていない可能性が高く、育成でやるべきではない戦い方です。
日本が世界と渡り合うには何が必要なんでしょうね。
今は3Pとリバウンドに焦点を合わせるのは理解できます。
トランジションと3Pとリバウンド。でもカットや合わせが機能しないと苦しいですよね。
あと1on1、とか言ったら全部か。
八村の仕事だけど、NBAでロールプレイヤーでも代表ではエース、という役割変更は難しいのかな。
何故か足りないものがガードになっている今日この頃。
日本からドンチッチが登場するのを待つんですかね。でも、ドンチッチいたからといって機能はしそうにないし・・・