ウエストブルックinデンバー

これほどまでに「最高で最悪」な補強ってあるのだろうか。何が起こるのか、摩訶不思議な組み合わせを考えてみましょう。

◎KCPとレジー・ジャクソン

この夏にナゲッツが失ったのは、エースキラー役とベンチのハンドラーでした。レジーを放出する意味は大してなかったのに、先に実行したのも不思議ではありますが、残すことが出来なかったKCPの後釜は最優先事項でした。

しかし、キャップスペースの問題もあり、大きなサラリーを払ってのFA獲得は難しく、上手いことトレードじゃないと補強するのがさぁ・・・ってところに、ベテランなのに激安できてくれるウエストブルックなわけです。未だに身体能力でめちゃくちゃなディフェンスをしてくれており、対エースのマンマークという意味ではKCPとそん色なく、ハンドラーとしてはレジーより上です。

でも、ラスのディフェンスは戦術ではなく気合と根性なので、マークの受け渡しミスも多いし、何よりエースキラータイプなのにスクリーンを躱せない。身体能力でどうにかすることはあるけど、どうにかしているときは周囲もどうすればいいのかわからない。

レジーよりも上のハンドラーだけど、それは自分でアタックする回数が多く、ミスも多いのだから、かわりに他の選手がハリーバックやフォローをしなければいけない。この役割そのものがKCPのお仕事だったこともあり、誰がフォローすればいいのだろうか。

ナゲッツのディフェンスはオフボールでの連携に優れており、万能ウイングと読みの鋭いヨキッチで構成されています。その戦術をラスが出来る気がしない。また、KCPはエースキラーとしては合格点レベルですが、シューター系をチェイスする上手さは抜群。でも、ラスはオフボールチェイスがへたくそ。

果たしてナゲッツ伝統の「オフボールディフェンスの改善」という奇跡がラスの身にも起きるのか。起きないだろうなさすがに。

ウエストブルックinデンバー” への1件のフィードバック

  1. 個人突破からチームのフィニッシュに繋げるのがラス
    チーム戦術から個人の特徴に繋げるのがナゲッツ

    この言語化は凄いですね、多くのファンの気持ちを代弁する素晴らしい表現だと思います

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