プレーオフ①ニックスvsシクサーズ

ペインとマキシーを並べたままにするシクサーズはオフェンスで試合を制しようとしてます。ただ2人の連携って殆どないので、スピードで粉砕するというくらいの狙い。ニックスもブランソンとマクブライトを並べているので対抗系になりました。そんな構図に反して両チームの得点が止まる4Q序盤になります。ちょっとだけニックスが追い上げていくけど、リードしているシクサーズが時間を経過させるのも大事。

ロッカーに戻っていたエンビードが戻ってくると、さっそくハーテンステインのファールがコールされて5つ目。交代で入ってきたアチュワからラウリーがチャージドローで反撃の雰囲気はあっさりと止まります。エンビードのパスからウーブレがゴール下を決めて14点差に戻ったぞ。

勝ちパターンとなればラウリーとバトゥームでリードをキープしたがるナース。時間を使って組み立てるラウリーは、ツーメンゲームからエンビードに渡し、ショットクロックギリギリでしたがブランソン相手だったので高さの利で3Pを打って決めきります。決める方も決める方だし、ギリギリで渡す方も渡す方だ。

ノロノロしていくシクサーズに対して、ニックスはアヌノビーの3P連発で追い上げます。それでもドライブしたそうなウーブレに「待て」と指示を出すバトゥーム。点差が広がる気配はゼロですが、急に縮まる気配もゼロ。ゲーム2の負け方を考えれば勇気のいるスローダウンですが、そこがベテランの味ってか。本当に大丈夫なのか。確かにエンビードは決めてくれているが、レナードもバトラーもいないんだぞ。

しかし、もっとうまくいかないニックス。ブランソンがパスを出す先を見つけられずにターンオーバーを繰り返してしまいます。そしてラウリーはエンビードへのパスフェイクでディフェンスを剥がすとミドルをヒット。バトゥームはハイプレスに対してファールドローして、残り2分で11点差キープに成功します。

こういう戦い方は出来なかったのがシクサーズ。それを出来ていることをポジティブにもみれるし、ラウリー効果なのも間違いありません。でも、これで勝てるチームなのかという不安もあるわけよ。レフリーもコンタクトがなかったウーブレのディフェンスにファールコールしてくるしさ。

フルコートプレスのニックスに対して時間を使っていくシクサーズ。1分間で2回しかオフェンスが回ってこないニックス。これは逃げ切れるかなー、って感じで残り1分8点差。

そしてハーテンステインのゴール下をバトゥームが後ろからブロック。ルーズボールを拾ったエンビードがディヴィチェンゾにファールされ、フリースローを沈めて無事にシクサーズが1勝目を手にしました。

3Qだけで18点とシュートを正確に決めたエンビード。プレーオフのキャリアハイだってさ。特に3Pが決まり続けたのがね。インサイドアタックで違いは作れていないんだけど、ただただシュートが決まりまくったし、だからこそ止められなかった。

マキシーと共に3Qでリードを作り、それをラウリーとバトゥーム、そしてウーブレの奮闘で危なげなく守り切った4Qでした。「危なげなく」が本当なのか信用は出来ないものの、例年のシクサーズらしくない逃げ切り方でした。出来ればこれをシーズン中から熟成したかったところだし、それが出来ていれば自信もって逃げ切り作戦に出来るんだよね。

ニックスは今プレーオフで初めて110点以上取りながら負けたチームになりました。ってことで、この敗戦は忘れた方がいい。エンビードが決めすぎじゃん、ってことで諦めた方がいい。諦めないとミッチェル・ロビンソン抜きのハーテンステインで勝てるのかという疑問の方が強くなっちゃうもん。「エンビードのアウトサイドが決まる続けるはずがない」ということを信じた方が良い。

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