プレーオフ①ニックスvsシクサーズ

ゲーム3

ニックスの連勝で始まったシリーズ。それも2試合続けて接戦を最後に制したという劇的な展開です。ロードで互角だったのは良い傾向だったのか、それとも勝ち切れなかったことでシリーズは終わりに近づいたのか。いろんなことが起こりそうなのですが、試合展開よりもメンタリティの戦いが気になってきます。

シクサーズというかエンビードはファールドローによるフリースローが多い選手であり、極端にファールを貰いに行くので避ける選手が大量に出てきます。ここでファールを避けながらもフィジカルな押し込みには抵抗できるタイプのディフェンダーがいると苦しむというのが毎年同じように行われる負けパターンです。

ニックスはフィジカルな戦いが好ましく、タフショットを決めるのが好きな選手も揃っています。出来ればレフリーにはファールコールをしてほしくないし、オンボールでもオフボールでもフィジカルに戦って嫌がらせをしてきます。

つまりお互いにレフリーに求める要素が真逆。しかもニューヨークとフィラデルフィアなので、ホームコートアドバンテージが出やすいです。今シーズンはロケッツも同じだったのですが、時には「ファールコールをしないでくれ」というホームコートアドバンテージもあるよね。ましてやプレーオフだぜ。

そして1Qはグースカと寝てしまう管理人でした。なんでかといえばコンタクトプレーでのもめ事が繰り返され、プレーが止まる間に寝てしまったから。フィリーに来たことでファールコールはある程度発生しつつも、ニックスがフィジカルに仕掛けること。そして実はエンビードが自分からディフェンダーに当たっていき、でもそこで一歩も引かないニックスなのでコンタクトで揉めやすいという事情もあります。ケガしやすいな。

もしもコンタクトプレーでのコールが少なければニックスに勢いが傾いていそうな展開でしたが、コールで止まってリプレーなので休憩時間もあるし、お互いにトランジションが多めなのでスコアは伸びていきました。ニックスは2年前からトランジション増やしていたので、こんな感じだよな。ランドル居ないし。

さて、シクサーズはヒールド、バトゥーム、ペイン、リードとベンチメンバーを積極的に使っていき、アグレッシブな選択で互角の展開なのですが「そういやシクサーズってこんな感じだっけ?」と戸惑ってしまった管理人。エンビードが離脱してから長いし、途中でヒールドとペインがきて色々かわったし、そこからエンビード戻ってきて大きく変化したし、もう何が正解なのかわからん。

それでもフィジカルな戦いでベンチメンバー含めて起用できていることと「何が正解だっけ」というくらい複数の武器を使えているのだから前半としてはポジティブ。ある意味でニック・ナースらしさなんだけど、ナースは主力酷使でもあるから「何が正解だっけ」に戻りもします。弱点もさらしつつ選手がいろんなことをしておけば、後半へのフリになるからね。

それはフィジカルなニックスにイライラしているエンビードに左右されない戦い方でもありました。2Q前半でミッチェル・ロビンソンにテイクチャージされ、3ファールになったときは一気に失速しそうなシクサーズでしたが、ベンチには戻さず、しばらく他の選手のオフェンスで我慢させると、2Q終盤にはエンビード本人がミドルで加点しはじめます。

メンタリティの戦いは本人の戦いでもあるけど、チームコントロールの戦いでもある。崩れそうに見えて崩れない前半のシクサーズでした。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA