猛烈な勢いで追い上げてきたロケッツ。10位の座を巡っての直接対決・・・として盛り上げるはずだった試合ですが、マブスがロケッツに勝ってウォリアーズに負けちゃったのでゲーム差が開いてしまい、単純に「ロケッツが負けたらシーズンエンド」って感じの対戦になってしまいました。
目まぐるしいレベルで改善してきたジェイレン・グリーンはアグレッシブなディフェンスと、キレのあるドライブでチームをけん引するスタートになりますが、それ以外はなんかとぼけているロケッツの面々。ジャクソン・デイビスへのオーバーヘルプでクレイにワイドオープン3Pを打たせてしまったディロン・ブルックスというシーンは、ロケッツの焦りであったり、メンタルの疲労を感じてしまいます。
さらに今シーズンは鳴りを潜めていたシュータームーブからのクイックリリースで3Pを外すジャバリ・スミス。アーメンは速攻に走ったかと思えば、ゴール下までトランジションディフェンスしてとハッスルしているけど、チーム全体がウォリアーズのスピードに押されてしまっています。
ロケッツは離脱者続出の中で連勝してきましたが、ここにきて層の薄さという問題が出てしまっている気もします。こればかりは仕方がないんだよね。シーズン中に好調の期間はどこのチームでも生まれがちで、そういうのが少なくて勝てるチームが上位に行く。
ってことで、クレイが3P打ちまくりとなった1Q前半で一気に二桁リードを得たウォリアーズ。ミスも多いので必ずしも素晴らしい内容とは言えませんでしたが、外へ外へ展開していくとチェイスが間に合わないロケッツディフェンスの弱みに付け込むことに成功しました。インサイドでは点とれていないもんな。
〇1Qのウォリアーズ
2P3/5
3P8/12
はい。2Pより3Pが多い1Qでした。クローズアウトが間に合わなかったロケッツです。決まりすぎといえば決まりすぎのウォリアーズですが、決まりすぎたからリードを得ただけの話であり、決まっているのに打ちまくれたのだから、何も問題はないよね。打つべきシチュエーションで打っていった結果だ。
2回目のタイムアウトを経てもペイント内に人数をかけ、アウトサイドを空けてしまうロケッツディフェンス。うーん、あれだ。マブス戦とは異なるやられ方だけど、マブス戦同様に
同じ崩され方で延々と崩されるロケッツ
マブス戦は永久スイッチでしたが、ウォリアーズ戦は永久3P。ただ永久スイッチディフェンスは「ウォリアーズ対策」で生まれたはずの戦術なのに、インサイドへダブルチームを仕掛けてはパスアウトされているのは違うじゃん。
永久スイッチに対してカリーがどうやって攻略していくのか興味ありましたが、全く違う形なんだよな。これを、どう見ればいいんだろうな。ウォリアーズ対策を講じた結果としてボコられるならともかく、スイッチして高さのミスマッチになったのを嫌がってダブルチーム⇒ワイドオープン3Pになるのは苦しすぎるぜ。
〇1Qのターンオーバー
ウォリアーズ 8
ロケッツ 4
しかも、ウォリアーズはロケッツのハイプレスに苦しんでおり、何度もミスをしていきました。辻褄が合わん。アウトサイドへのプレッシャーが機能したけど、ペイント内を集めに守ったことで3Pを一杯打たれたんだ。どっちを守りたいんだよ。
1Qは33-24。ロケッツがトランジションをしっかり決めていれば、もう少し戦えたのも事実なんだよな。オフェンスの終わり方の悪さは、ディフェンスの崩壊を生む。8つもターンオーバーを生み出させて24点は少ないな。