ヤニスvsザイオン
リラードとマカラムの邂逅は、ヤニスとザイオンの身体能力モンスター対決でもあります。おそらくリーグで唯一といっていい「ヤニスをスピードとパワーで上回れる」のがザイオン。ただし、この2つの能力差は「わずかに」ザイオンが上なのに対して、運動量と高さではヤニスに「かなり」分があります。ケガ耐性は凄まじい差があったけど、今シーズンで少し埋まったのかな。
そして試合は両モンスターを活かすために、両チームが同じことをして始まります。ブルックとバランチューナスそれぞれが、ヤニスとザイオンそれぞれのマークを剥がすためのスクリーンに行き、スイッチが発生しなかったとしても、わずかな隙間が出来ればスピードとパワーで粉砕するザイオン。スピードとパワーと高さで粉砕するヤニス。そんな構図。
ってことで、お互いにビッグマンを潰したうえで隙間を作るので、イージーシュート連発です。これ、どうすりゃいいんじゃい。どうにもこうにも止まらないマンツー体制です。バックスはゾーンも混ぜますが、混ぜたところで同じことをしたら突破できるっていうペリカンズ。
序盤はややザイオンが優勢の中、攻守の切り替えで差をつけてアリウープを狙ったヤニス。ところがミドルトンのパスはマークマンのハーブがジャンプしてカット。さらにリラードのパスをマカラムが奪ってカウンターに行きます。ヤニスは止まっていないけど、ヤニスへのルートを閉じることに成功したペリカンズ。
ただし、外からのシュートミスが続いたのでリードはバックス。しかし、先にヤニスがベンチに下がったのでボロボロになります。酷いオフェンスだ。連係ミスだらけで、パスが繋がらない。ビーズリーが外から決めたりと得点が止まったわけじゃないけど、形は作れない。
そしてペリカンズがディフェンスとザイオンで逆転に成功します。非常にわかりやすいモンスター対決になっています。ただ、どうにも3Pが決まらないペリカンズなので点差は広がらず。1年前にNCAAトーナメントで活躍したホーキンスを投入したけど決まらず。リーハイ大学という謎の学校ながら12年前にデュークを倒したマカラムも決められず。
そうこうしているとヤニスが戻ってきてバックスが1点差に追い上げて1Qが終わります。ただドリブルをついて、そのままリングに向かっていき、レイアップを決めるだけ。ヤニスとザイオンにしかできない極めて簡単なお仕事。