さようならジャズ’24

今シーズンも12月から1月にかけて勝ちまくり、プレーオフラインへの浮上すらも期待されたジャズですが、しっかりとトレードで戦力を削り、ケガしたのかわからんけど離脱者が続出し、ドラフト10位以内の指名権を求める動きをしているジャズ。

3人のウイングビッグを使った戦術は、新たにジョン・コリンズとルーキーのヘンドリックスを加え、フォンテッキオをスターターにおいて、ベンチからはオリニクも使って、2年目のケスラーは期待されたほどプレータイムは貰わず、機能させていきました。

キヨンテ・ジョージはクラークソンタイプのスコアラーという評価でしたが、PGとしてパスを散らす役割も担い、コンボガードとしてジャズの中核になり得ると名を上げ、最近はセンサボーが攻守に面白い存在として台頭してきました。ヘンドリックスとあわせてルーキー3人がそこそこに結果を残したのだから十分な成果でした。

という見方も出来るよね。でも、このチームは勝率7割を超えるシーズン成績を解体して、新たにプレーオフでも勝てるチーム構築を目指しているわけで、

少なからず、どちらかは達成していく必要があり、前者であれば大きく負けることで大物をドラフト指名する(昨シーズンのウェンビーチャレンジ)ことをしても許されるわけでして、今シーズンで言えば開幕直後からキヨンテ、センサボー、ヘンドリックス、そしてケスラーに長いプレータイムを与えて育成に全振り(&負ける)スタンスでもよかったです。

後者を採用するのであれば、スターターにしたフォンテッキオをトレードで放出した意味も、戦術適正があったオリニクを放出した意味もなく、コリンズとヘンドリックスはいるけど、シューティングに特徴のあるPFが減ってしまいました。そもそもイタリア式3ウイングビッグを続ける気はなかったのかもしてませんが、流れが変わってきています。

また、最近のジャズはマルカネンがいないこともあって、セクストン中心の戦術構築をしており、ウイングビッグよりもガードアタックがメインに変化しています。全員がアグレッシブに仕掛けていくのがジャズの良さで、その部分は残しつつも戦術そのものは変化しており、積み上げという印象もありません。

若手中心の再構築を進めても良かった
特徴ある選手で戦術を熟成していっても良かった

⇒両方取ろうとして、どっちつかずになった

そんな印象のシーズンでした。コートの上でやっていることは悪くないのに、チームつくりに一貫性を感じられなかった。そんな23-24シーズンでした。

さようならジャズ’24” への2件のフィードバック

  1. 選手を育てて出荷してる印象強いですね〜せっかくフォンテッキオ機能してきたのに

    そういえばヌネズはNBA来なそうですね

  2. ジャズを取り上げてくれて嬉しいです!
    シーズン後半にすっかり存在感を失ってしまいましたし。
    数年前までのジャズが強かったので、ファンとしてはやはり時折勝ってほしいものです。
    ただヒートカルチャーならぬジャズカルチャーも随所に垣間見えてはいました。
    マルカネンを残して戦えばある程度勝ち星は計算できるので大賛成です。
    ドラフト含めオフの動きに注目です。

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