さようならイグナイト

本日はNCAAトーナメントの富永を見たわけですが、来シーズンの富永はどこで過ごすんでしょうね。サマーリーグには参加できるだろうか、コールアップを期待してGリーグで過ごすのか、それともBリーグにエースとして参加するのか。

どちらを選んでもいいわですが「Gリーグは長くいてメリットのあるリーグではない」とは強く感じるわけです。出番の少ないNBAプレイヤーが試合勘を取り戻すために出場したり、ドラフト外がNBAナイズの戦い方にアジャストさせるためには良いリーグですが、基本的にGリーグにいても上手くなる気がしない。

つまりは実力を「アピールする」リーグではあるけど、実力を「上げるための」リーグって感じではない。身体能力の高い選手も揃っているだろうし、NBAな戦術でもある。でも継続的なチームつくりをするなんてことはなく、個人の適性を試しているような感じだもんな。

そんなわけで富永も長所の部分はいいけど、欠点を改善して戦術力を身に着けたいならば、Gリーグに何年もいても仕方ないぜ。ユーロの弱いチームにでも行くとか、Bリーグでスターになった方が選手としては幸せだと思う。もちろん、1年過ごしてNBAのチャンスを得られるのがベストだとは思うけどさ。そんなことを考えているのと同時に

「イグナイトは今年まで」

という発表がされました。表向きの理由というか、そもそもイグナイトを作った目的の1つがNCAAの金銭スキャンダルであり、これが解決の方向に進んでNCAAプレイヤーにも報酬が分配される見込みなのでイグナイトはお役御免ということです。

でも、裏の理由として「イグナイトって意味あるのか」みたいな側面も邪推してしまいます。なんせ商業的にはイグナイトがあることで、ドラフト前の選手たちのショーケースとしてのイベントも出来ているし、多くの選手がドラフトに進んでいるんだし、十分に価値はあるじゃん。

ただ、やっぱり本当の意味で「選手を成長させることが出来ているのか」への疑問はあるのがイグナイトでもあります。ここはアメリカの育成システムの問題も絡むので微妙なんだけど、イグナイト出身の多くがNBAにはいってから苦労するポイントが一貫しているんだよね。

さようならイグナイト” への4件のフィードバック

  1. MLBのマイナー契約(3A以下)を想起させるような内容でした。
    結局上位のリーグに這い上がるための目立つプレーとそれをする選手がコールアップされるものの通用せず燻り、でも自分の強みとなるプレーを確立するにはあまりにも道のりは長く……….
    カルーソのようにちゃんと当時のリーグの需要にマッチして這い上がれるのは奇跡的なのかなぁという。

    1. 高校生をドラフトしても育てられず、大学卒がドラフト1巡目で指名されているNPBもやっぱりね。

      あくまでもNBAの準備をする場であって、実力を上げるに適したリーグって感じじゃないですね

  2. イグナイトの場合は大学には進まずにイグナイトに行くという時点で戦術対応力低めな選手が選択的に多くなっている可能性もあるかもしれませんね。その上そこを伸ばす育成がされるわけではないので結局後で困るみたいな

    1. 低いかどうかはわかりませんが、ポテンシャルとして評価されるポイントじゃないですしね。
      トッププレイヤーじゃなければ進めないこともあって、インテリはレアでしょうね

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