「さようならシェングン」を書こうと思っていたら、シェングンがいなくなってから勝ちまくっているロケッツ。オフェンスで問題を抱えるはずが、連勝チームの勢いなのか、自信満々に強気に打っていくので決まるは決まる。1Qだけで42点も奪ってしまった。これを勢いといわず、なんというのか。
ただ、シェングンがいなくなったことで変化もあります。スタートにはアーメンが加わりスモール仕様。3Pが決まらないツインズってこともあり、ブーチェはアーメンのマークについてきました。必然的にストレッチは出来ているロケッツだし、当のアーメンはパスもドライブも出来る万能系なので
シェングンはいないけど、スペーシングが強まり、プレーメイク担当は減らない
なんていう現象が起きています。ベンチからはランデールがでてくるので変化もつくしさ。それでいてアーメンのドライブに対してヴァンブリートがスクリーンでブーチェを抑えてくれたりと細かいチームプレーもあるぜ。
自分たちがやっていることに迷いはなく、強気にプレーを続け、それでいて細かい努力もしている。よくわからんミスはあるし、デローザンのフェイクにファールしちゃったりと若さも出しているけれど「おれ達は強い」の精神で戦っている感じです。
同時に相手がブルズってことを考えるとハードワークで上回っているのも印象的です。本来はガードを多くそろえてハッスルしまくるのがブルズだったのに、明らかにロケッツの方が足を動かしています。慣れって怖い。フィジカルに戦えるタイプばかりを集めてきたロケッツが、その成果を出そうとしているぜ。
ブーチェとドラモンドを並べてきたブルズに対しても、コンタクトを繰り返してゴール下のイニシアチブを渡さず、ジェフおじさんもハイパーブロックをみせちゃいます。若いぜ。セルツ時代もだけど、どうしてウドカのチームはこういうチームになるんだろうか。鮮やかというより泥臭く、論理的というより情熱的、全員が個の戦いを制することを目指し、チームとして機能していくってね。
余裕の展開が続いていく前半のロケッツ。でも、そんな簡単じゃないんだな。