さようならジャズ’24

大きな期待が先行しまくったウェンビーは、そのモンスターっぷりを存分に発揮したものの、欠点も多く残されており、スパーズが勝てるようになるためには、ウェンビー個人の成長も必要であれば、ウェンビーでどのようなロスター構成が適しているのかを見つけなければいけません。ウェンビーほどの大物であっても時間はかかるわけだ。

ある程度は戦えるチームになっており、ルーキー3人にケスラーもいて若手有望株を抱えているジャズですが、仮に今年のドラフトでウェンビー的な素材を指名できたとして、ここからどれだけの時間を費やしていくのだろうか。それともセクストンを使って勝率を上げていき、徐々に若手を馴染ませていくのだろうか。

さて、ジャズのスタイルはオフェンシブであり、トランジションと3Pを用いながら、ハードワークも捨てない現代的なものであり、それだけ選手層も必要としてきます。ある意味でスーパースター不在だからこそ成立するスタイルでもあります。そんな中で好まれる選手の特徴としては

①アグレッシブに仕掛けていくガード
②3P能力があり動けるビッグ

ジャズには2つのポジションしかないといっても過言ではありません。コーナー待機のウイングとか殆ど不要であり、そういうウイングであればビッグ仕事も出来ることが重視されています。

2ガード+3ビッグ or 3ガード+2ビッグ

この選択で変化をつけることも可能です。また例外として3Pがないケスラーがいますが、攻守でゴール下に強いため3ガードを使いやすくなるメリットもあります。来シーズンも契約が残る選手を挙げていくと

この8人となり、ここがコアメンバーとして位置づけられるわけです。ゲームメイカータイプのPG不在という変わった形ですが、チームスタイルとしてはわかりやすくなっています。

しかし、問題はフォンテッキオとオリニクが抜けたビッグ側。マルカネン40%とコリンズ37%の3Pはあるので崩壊はしていませんが、シュート能力のあるビッグを並べる形を継続するのは簡単ではないように見えてきます。

もちろん、ヘンドリックスが3P能力を向上させるとか、ドラフトでウイングを連れてくるとか、取れる手段は多数残されており、この時点でジャッジするものではありませんが、チームスタイルの継続にはビッグ側の補強が欠かせません。

その一方で、この4人が揃っているのに「ドラフトではPFを指名する」なんてことになると、ダボついてしまうようにも見えてきてしまいます。ここがジャズの方向性が中途半端に見えてしまう最大の要因です。

継続性のある戦術構築で勝つためには②3P能力があり動けるビッグを補強するべき

3人揃っている②3P能力があり動けるビッグの若手有望株をドラフト指名する意味はあるのか?

ジャズの再建は順調に進んでいるのか?
戦力以上の結果を出せるだけの戦術力を見せた2シーズン
戦術力を強化するのと戦力強化が一致しないようにみえる

この2つの間で揺れているよう感じてしまいます。ドラフトで取るならばPGなわけですが、ゲームメイカーは不要ならば既に人数はそろっているし、ウイングだとすれば戦術変更が行われそうであり、ビッグならば頭数はいるPFタイプってことになります。何が正解なんだろか。

ってことで、誰を指名するのか考えるならば、なんでもできる方がいいよね。サイズがあってハンドリングも出来てシュートも打てる。まぁどこのチームでも同じか。ただセンターしかできないのも、PGしかできないのも、ウイングしかできないのもNGなんだ。

しっかし、トピッチうめーな。ディフェンスが緩めなのを差し引いても上手いな。どっちがジャズに欲しいかといえばリサーチャーだろうか。

さようならジャズ’24” への2件のフィードバック

  1. 選手を育てて出荷してる印象強いですね〜せっかくフォンテッキオ機能してきたのに

    そういえばヌネズはNBA来なそうですね

  2. ジャズを取り上げてくれて嬉しいです!
    シーズン後半にすっかり存在感を失ってしまいましたし。
    数年前までのジャズが強かったので、ファンとしてはやはり時折勝ってほしいものです。
    ただヒートカルチャーならぬジャズカルチャーも随所に垣間見えてはいました。
    マルカネンを残して戦えばある程度勝ち星は計算できるので大賛成です。
    ドラフト含めオフの動きに注目です。

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