さようならイグナイト

ちょうど「さようならブレイザーズ」でも書いたのですが、スクートのようにイグナイトからドラフトされた選手はNBAの初年度で苦労しがちです。別に苦労するのなんて珍しくもなんともないからいいんだけど、

ダニエルズだけイメージ違うのと、ハーディーはチーム戦術外のオプション的に機能している感があるのですが、全体に共通して言えるのが

まぁほぼグリーン、クミンガ、スクートの上位指名組の話ですけどね。期待値とポテンシャルの高さに対して戦術迷子な様子が否めず、3年目の後半になって、やっとグリーンとクミンガは自分の形を見いだせ始めたくらい。まぁNBA側のHCが悪い面も大きいので、何はともあれスモールサンプルの中での結論でしかないよ。

基本的に個人能力を中心にした戦い方でNBAへの準備をすればよいGリーグにおいて、それも同世代のトッププレイヤーの集まりという特殊な環境においては、それほどチーム戦術を意識しなくてよかったという感じもします。

まぁ契約を取れなかった元NBAプレイヤーがGリーグにいったら無双するわけだからレベル的にもそんなもんだよね。

ところで、最近のドラフトは特別な才能を持つトッププレイヤー以外は「ワン&ダンより上級生」という流れもあります。それは素材をNBAに迎え入れても育てる時間を与えるのが難しいという事であり、Gリーグがあっても簡単ではないってことも示しています。大学の方が育てられる、といったら過言なのですが、少なくともチーム戦術の中で自分の特徴を出せる選手が「生き残れる」のも間違いありません。

NCAAはショットクロックが長いこともあり、ワンポゼッションのプレーメイクを重視します。今は30秒だから大して長くないけど、それでもトランジション連打のNBAに比べたらチームオフェンスをセットして戦っているのは事実。

プラスして「4年間経験できる」のもポイントで、1年目でアジャストできなくてもチャンスが十分にあるわけだ。個人スキルの向上もありますが、個人戦術もボトムアップされる印象があります。多くの場合は個人戦術が伸びたところでNBAレベルの選手にはなれませんが、NBAレベルの素材がNBAにきて活躍する基盤は作れる。御託は置いといてシンプルに

Gリーグよりも真剣勝負だもんね。結局はNBAにいけるかどうかは個人の問題なので、別にイグナイトでも十分に準備はできると思いますが、成功例であるドラフト組以外は更に厳しい未来が待っていそうなんだもん。NCAAなら4年の経験で海外でプロになる道もあるしさ。

この辺りは5年くらい先にイグナイト出身の選手が、NBA以外のリーグでも活躍していれば良い結果といえるのですが、その前にイグナイトを閉じることになっちゃったしな。わからないまま終わるぜ。

さようならイグナイト” への4件のフィードバック

  1. MLBのマイナー契約(3A以下)を想起させるような内容でした。
    結局上位のリーグに這い上がるための目立つプレーとそれをする選手がコールアップされるものの通用せず燻り、でも自分の強みとなるプレーを確立するにはあまりにも道のりは長く……….
    カルーソのようにちゃんと当時のリーグの需要にマッチして這い上がれるのは奇跡的なのかなぁという。

    1. 高校生をドラフトしても育てられず、大学卒がドラフト1巡目で指名されているNPBもやっぱりね。

      あくまでもNBAの準備をする場であって、実力を上げるに適したリーグって感じじゃないですね

  2. イグナイトの場合は大学には進まずにイグナイトに行くという時点で戦術対応力低めな選手が選択的に多くなっている可能性もあるかもしれませんね。その上そこを伸ばす育成がされるわけではないので結局後で困るみたいな

    1. 低いかどうかはわかりませんが、ポテンシャルとして評価されるポイントじゃないですしね。
      トッププレイヤーじゃなければ進めないこともあって、インテリはレアでしょうね

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