さようならブレイザーズ

◎スクート

爆発的な運動能力が持ち味だという前評判のスクートでしたが、FG成功率の低さやインテリジェント不足という若手らしい悩みだけでなく、プレー全体がギクシャクしているし、自分の長所を出せていません。つまりは爆発的な推進力でチームを引っ張るようなハンドラーになっていない。

2Qのゾーンは、そこからカウンターも狙いにあるゾーンでしたが、ジャバリやバントンがボールプッシュしているのにスクートは全く。最近の若者らしい思い切りがないというか、ゴリゴリ強引に仕掛けてミスする機会も少ない。あと抜くときはほぼ右手側のドライブ。

ハンドルしているときに身体が前かがみになりすぎているので視野もせまく、ムーブがカクカクしていて滑らかさが足りない。かといってフィジカルで押し切るような強さも出せていない。どうしよう。良い部分を探す方が難しい。

細かい部分は成長すればいいわけですが、長所が何なのか見えにくいのが悩ましく、スクートに何を期待して、周囲にどんな選手を用意して、チーム戦術に何を準備すべきなのか、これらが見えてこないのが厳しい部分です。それはHCが準備する部分でもあるし、準備したくても足りな過ぎて見つからないのかもしれません。

普通に考えて「スクート中心のチーム作り」をすべきなのですが、スクートを見ていると「でも、やっぱりサイモンズがエースで行きます」と考えてしまった今シーズンってのは理解できてしまう。どうすりゃいいのかわからない。まぁサイモンズもサイモンズでチームメイトをいかしてくれないんだけどさ。

エイトンはマットレスが悪くて調子も悪く、ジェレミとブログドンは欠場が多くて、スクートには何をさせるべきか見つけられない。そんな感じ。シャープを酷使したのが猶更マズかった。シャープさえ元気なら希望を抱けた気がするもん。

スタッツ的にはアシストよりもターンオーバーが多かった問題と、それ以上にFG成功率の悪さが目立ちました。シーズントータルでもFG37%なので大きな弱点になっています。でも、シュートが未熟な若手は多いので改善すればいい。

ただ、スクートの場合は「シュートが下手」よりも「シュートチョイスが悪い」「フィニッシュに繋がるパターンが少ない」というシュートに行く前の課題も残っています。前者はラメロなんかでも表現しますが、ラメロが個人技で無理くり打ちすぎなのに対して、スクートの場合はシュートクリエイトそのものが上手くない。要するにGリーグでは簡単に抜くことが出来たけど、そうはいかないってことかな。

同じ課題はジェイレン・グリーンにもあるのでイグナイトでの活躍が怪しく見えるってことでもあります。スクートはプレーメイクが怪しすぎるんだよな。サイモンズがオフボールで動くのを待ってパスを通すのはそこそこでしたが、自分がアタックしてのパスは怪しかったし、カルーソにバレバレだったし。さて、オフに何から改善させようかねぇ。

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