天皇杯ファイナル 琉球vs千葉

昨シーズンの千葉は連勝しまくりでしたが、ジョン・パトリックとヴィック・ローの優秀さが際立っていました。そんなにみてないけどね。見た試合はすごかった。試合中に見事に相手にアジャストする戦略、その戦略において万能性で重要だったロー。

本日も見事なパトリックでした。アグレッシブな仕掛けで琉球の強みを消したかと思えば、ハーフタイムの修正を許さずに点差を広げていった3Q。完璧じゃん。完璧すぎるじゃん。

一方でローは万能性のかけらもなかった。昨シーズンの千葉で見たのは、相手ディフェンスのスキが生まれるスペースにローが入り込み、ジャンプシュートで得点を取ることも、パスで展開することも出来、困ったら1on1からの打開もあったわけです。富樫が楽できたね。

でも本日のローはハンドラーとしてのプレーです。それは万能ではなく、ただのハンドラー。千葉時代よりも「個」としての強みを出してほしいわけですが、そこを見事に潰したパトリックです。とはいえ、ローはダブルチームされてもミスしたわけじゃないし、周囲の展開力不足の方が問題だけどね。

そんなわけでファイナルは琉球が勝ったけど、あの頃と印象は同じ。パトリックの試合運びが上手い。ただただ上手い。そこにあるのはチーム戦術の中で「個」を輝かせるってことであり、「個」の輝きをチーム戦術にしていく流れではない。NBAの再建チームみたいな構図ですが、ここには富樫がいるもんね。

結局は富樫のフィニッシュ力がものを言った試合であるのも間違いありません。うーん、今シーズンは富樫や河村の大活躍が目立っているBリーグですが、日本人のマッチアップ差は外国人の戦力差よりもアドバンテージをもたらすという内容でもありました。

琉球はロー以上にカークが生かされていないのが気になった。反則みたいなプレーをしていた日本に来た当初から、ほとんど見ていないので知らないんだけど、あくまでもチームプレイヤーなのでハンドラー次第だよな。まぁそんな感じ。

Bリーグの順位表を見ると、今年は三遠と三河が勝っているし、HC力が出ているね。それは良い傾向なんだろな。千葉は宇都宮とA東京に離されているので戦力差も出ていそう。知らんけど。

ってことで、見事に2勝で天皇杯を制した千葉でした。賞金がいくらなのかわからんけど、去年は3千万円だったので1勝1500万円か。プロスポーツなので安いな。

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