さようならラプターズ’24

〇逆転

22点のリードを奪いながら逆転負けを食らった本日。それはシーズン通して「内容はいいけど勝利は遠い」という姿を示してもいました。「ラプターズ強い」っていう感想を持つ他のチームのファンもいるくらい内容は良いし、良いときと悪いときがハッキリでてしまう。

ニック・ナースを天才と称するのは、なんで結果が出るのかわからない選択をして正解を出すからです。その論理は天才にしか理解できないだろうと。言い換えれば試合展開に応じて変化をつけていくわけですが、この難しさについてこれなかったようなスコッティ・バーンズでもありました。

ラヤコビッチになってオフェンス面では改善したといっても過言ではありませんが、やっぱりどうしても一本鎗にみえる。前半のトランジション連打はヨキッチを困らせていましたが、ハーフコートのプレーパターンは限定的だし、ある程度は対処できてしまいます。今日は個人技突破担当がいないのでなおさらね。

まぁこの辺りはラヤコビッチの伸びしろってことで。ペイサーズみたいに自分たちの良さだけを追求する振り切った戦い方もあるしね。

本日はヨキッチが驚くほどにシュートを外してくれるのですが、パワーで押し込めるヨキッチに対してアジャストする武器がありません。ラプターズが同じことをやろうとしても止められてしまうのに、ナゲッツは同じ形で攻めやすいという3Q。

いずれにしてもディフェンスのチームだったラプターズは、今シーズンからオフェンスのチームになり、わかりやすく守れなくなるというスタイルチェンジをしました。ロスターの大部分は変更されなくても、HC交代でここまで変更されるもんかね。トレード後は致し方ないんだけどさ。

オフェンスが良くなると凄く改善したように見えるけど、犠牲にしたものが多かったことで勝てないシーズンとなりました。柔軟に変化するオフェンスにテレパシーディフェンスで勝っていたラプターズの姿はなく、オフェンスの爆発で勝つ新しいラプターズになったシーズンでした。

さようならラプターズ’24” への2件のフィードバック

  1. 面白い記事でした。
    グレイディ・ディックとスコバンの大成長があっただけでも今季は万々歳です。今季はボコボコに負けましたが、ラヤコビッチには長めに指揮をとってほしいと感じてます。

  2. グリズリーズファンとしては、ラヤコビッチが褒められるのは嬉しい限りです。ラヤコビッチが抜けた穴は大きかったのかどうかもわからない今シーズンでしたが、HC初年度で何となく形を作れているのはいいことですねー。

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