ナゲッツの逆転劇

そしてウォリアーズの臨んだハイペースは、ヨキッチが12分フル出場した3Qで異常なほどに報われます。異常です。だってヨキッチは8点3アシストとちゃんと活躍しているんだもん。ただし周囲は確率論に沈んだナゲッツでした。

ポムジェムスキーが3本、サリッチが1本決めたウォリアーズに対してナゲッツは・・・ヨキッチの1本だけ・・・またヨキッチかよ。特にベンチメンバーに3Pがなく、ヨキッチ中心の展開のはずが、ウォリアーズがヨキッチに分厚く守りに行くと、展開が効果的には決まりませんでした。

ナゲッツは3Pの少ないチームなので単にハイペースについてこれなかったよりも、ウォリアーズほどテンポよく打ち切れないのも目立ちました。どこかでインサイドに入りたがるし、3Pはちゃんとしたキャッチ&3Pで打ちたい。

いずれにしても、一気に13点差と大きなリードを得て4Qに入ることに成功したウォリアーズです。その4Qはウィギンズの3Pで幕を開けて16点差に。今シーズンの成功率が30%を切っているウィギンズでも関係なく決めるんだからノリノリだぜ。

ナゲッツはセンターを起用せず、ゴードンとMPJを並べたスモール仕様で対抗してきました。前半はナジが出ていたよ。相手に合わせたナゲッツ。これで起きた現象はペースダウンです。お互いに速い展開を封じることが増え、ショットクロック間際のオフェンスがちらほら。

ワトソンのダンクでナゲッツが11点差に追い上げたところで、ヨキッチとカリーが戻ってくると、時間を大して使わずにコーナー3Pをヒットするカリー。ハーフコートの展開を早くするのって特殊なシューターの仕事だよね。

逆にウォリアーズのスピードディフェンスを崩せず、ショットクロックオーバーのナゲッツ。続いてカリーがドライブを決めると、冒頭のポムジェムスキーのスティールカウンターが発動し、この試合最大の18点差になります。

つまり、4Q中盤までウォリアーズのハイペース作戦が大成功していたわけだ。後半になって確率論についてこれなくなったナゲッツ。スピードダウンさせた4Qのナゲッツ。でもカリー登場で再びペースアップしたウォリアーズ。そんな前振り。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA