ネッツのデッドラインを考えてみよう

ネッツ駄目そうです。 ここからどう動いていけばいいですかね？

ネッツは、TDLまでにどんなトレードをすると思いますか？ お時間ある際で大丈夫です！

きっと同じ人の質問だろうなー、とは思いつつも考えてみましょう。なんせネッツは特殊な状況なので、一般論が通用しないチームだからね。「特殊」というのは

・ハーデンをロケッツから獲得するときに大量の指名権を放出し
・ハーデンをシクサーズに出すのに指名権を取り返し
・デュラントのトレードでサンズから大量の指名権を貰った

こんなことです。つまりネッツはこんな状況

大量の指名権を持っているけど、自前の指名権は持っていない。

2024 – なし（自前はロケッツへ）
2025 – あり（ただしロケッツがスワップ権）
　　　サンズ
2026 – なし（自前はロケッツへ）
2027 – あり（ただしロケッツがスワップ権）
　　　シクサーズ、サンズ
2028 – あり（わけわからんスワップ権がついている）
2029 – あり、マブス、サンズ

ネッツはサンズの指名権にスワップ（交換）権があり、ロケッツはネッツにスワップ権があり、サンダーはロケッツにスワップ権があり、あとクリッパーズがうんたらかんたら、でシクサーズも絡んで、毎年毎年、意味の分からない状況ですが、一応、指名権自体はいっぱい持っています。

大事なことは自前の指名順位がないことから「負けても上位指名は得られない（得にくい）」ことです。タンクする意味はほぼない。これは指名権を難しくしている一方で

純粋に勝つための補強をすればよい

というシンプルな状況を生んでくれてもいます。ネッツに負ける意味はなく、再建の王道である「若手を育てながら負けて、上位指名権を得る」なんて技は通用しません。かつて『史上最も難しい再建』を果たしたショーン・マークスでしたが、今回は難しいというよりも、非常識なシチュエーションになっています。

Cameron Johnson	$25,679,348	$23,625,000	$21,570,652	$23,625,000
Mikal Bridges	$21,700,000	$23,300,000	$24,900,000

そして唯一の軸はミカル・ブリッジスとキャメロン・ジョンソンを中心にしたチームつくりをすることです。もちろん、この２人を売ることでデュラントを手に入れることが出来るなら売るべき・・・じゃないでしょ。ここまでぶらせると考えるのは難しいからさ。

若手スター、例えばトレ・ヤングやドンチッチと交換できるなら動いてもいいですが、それって非現実的というか、急に降って湧いて来る案件なので、湧くまでは考えても仕方がない。カニングハムが湧いたりして。。。

Ben Simmons

$37,893,408

$40,338,144

そしてベン・シモンズの存在も「非常識なシチュエーション」を加速させています。スーパースターがいないのに何故かサラリーキャップがいっぱいなんだ。こちらも売れないものとして扱いますが、例外事項としてサラリー合わせには使えます。もう３年にわたってろくにプレーできていないので、その程度の価値しかないです。

Spencer Dinwiddie

$20,357,143

Royce O’Neale

$9,500,000

逆に積極的に売りたいのがディンウィディとオニールです。ただ単に契約最終年というだけで延長できる可能性も高いですが、チーム状況が好ましくないならば変化を加える必要があり、残り１年の契約条件は強豪チームに売りやすい案件です。

Nicolas Claxton

$9,625,000

Cam Thomas

$2,240,160

$4,041,249

$5,993,172

個人的に積極的に売りたいのがクラクストンとキャム・トーマスですが、それは意見が割れるだろうね。ただし、若手を育てる意味合いが小さいチームなので「アンタッチャブルではない」という認識は間違いないと思っています。

それぞれ一芸タイプなので「需要はあるけど、必要ではない」って感じ。ここは需給条件があえばってくらいですね。そのほかの選手はルーキーの２人も含めて余裕で売ります。でも、まともな価値がありそうなのはフィニー・スミスくらい。こちらは契約期間も魅力なので、そこそこの対価が欲しい。

Dorian Finney-Smith

$13,932,008

$14,924,167

$15,378,480

さぁ条件を並べたところで、考えていきましょう。といいたいのですが、ＨＣ問題にも触れておく必要があります。